かまくらりんどうの会 (認知症を支える家族の会)かまくらりんどうの会 今月の話題

更新日: 2018年11月29日

12月の話題

かまくらりんどうの会 今月の話題です

* ★認知症介護相談会★


・日 時・・・12月4日(火)13時〜15時30分
・ところ・・・鎌倉市福祉センター団体活動室
☆体験談を通し、知恵の交換をし合う会です。
お気軽にご参加下さい。介護体験者がお待ちしています。
 

*★クリスマス会★


・日 時・・・12月20日(木)13時30分〜15時30分  
・ところ・・・福祉センター団体活動室
☆合唱・ゲームで楽しいひと時を過ごしましょう。
 プレゼント、ケーキを用意しています。ご本人様もご一緒に
 準備の都合で参加ご希望の方はお申し込みが必要です。
 〇申込先 向山(46-6424)石井澄(45-3953)
 〇締切り 12月10日(木) 
 

財政社会学者 井手英策氏のご見解 坂井レイ子(社会福祉士・ケアマネジャー・看護師)


オレンジカフェ
(今までのこと)社会保障関係費は32兆9732億円、5年連続30兆円を超えました。政府は総額をどう抑え込めるか、さまざまな方法を考えています。
来年10月から消費税を10%に引き上げと安倍晋三首相が表明しました。
それを社会保障費の財源にすると言いますが、実際は教育・医療・住宅・子育て・介護などのサービスは、各家庭の貯金で賄われます。生活に必要なサービスは貯金で購入しているのです。
政府説明とは違い、増税を受け入れれば、苦しくなる一方だと感じてしまうのは、増収分が社会保障の財政に充てられずに、借金返済に回すお金になるからでしょう。

財政社会学者の井手英策先生は、税金が増えても、社会保障の財源にしっかり充てられれば、私たちの生活の必要のために使われるお金が増えることになるはずと言います。
氏の試算によると、消費税の半分で、幼稚園や保育園の無償化のほか、医療費負担を下げることも、夢物語ではないとのこと。
「低所得者から高所得者まで、全員で負担を分かち合い、すべての人間が生きるためのものを財政が満たしたら、生活に必要なサービスが公的負担で支給されるようになる。1〜2割程度上ったとしても、お釣りがくるだろう。」と言いきります。「財政赤字や借金は大した問題ではない、財政とはみんなにとって必要なものを充たす、税金を払って負担を分かち合っていく、それが財源の基本です。」それなのに「財政赤字や政府の責務を減らして財政の見栄えをよくするために人々の命や暮らしを犠牲にしていいということなどあってはならない。財政は人間の暮らしを守るためのものであって、人間の暮らしを犠牲にして、財源をよくするというのは本末転倒です。」と語ります。

今までは、困った人を助ければ格差が小さくなると思われていました。それは確かに効率的なやり方ではありますが、貧しい人・困った人にあげるなら、「助けるのは困った人たちだけでいい、あとは自己責任だ」と言われてしまうでしょう。中間層や富裕層は負担者ですから「なんで俺たちだけが取られるのか」と怒るでしょう。そんななかで みんなが働いた大切なお金を税金として払い、みんなで痛みを分かち合う、お金で人間を区別することのない、みんなが安心して生きていける社会を実現するにはどうしたらいいかと思います。日本では「税金を取られる」と言いますが、税によって「安心」が保障できるなら、相互扶助の精神も育まれるのにと感じます。

病気にならない人はいません、将来介護なんて必要ないと言える人もいません。社会保障のニーズに対して、誰もが共通の可能性をもっています。ならば、障害者福祉も・医療・教育・子育て・介護のサービスも、全員に充てるべきでしょう。日本の社会保障制度を作り直し、政府のより良き配分機能体制を真剣に考えなければならないのではないでしょうか。 人の諸事情は、政治・経済・文化・自然環境が絡み合っていますから実践編は簡単ではないとは思いますが、努力してみなければなりません。

  

誰でも使いたくなる道具の数々(11月6日 介護相談会報告)


オレンジカフェ
11月6日の介護相談会。激しい雨の中お集まりくださいました方々の話題は、11月3日、4日に福祉センターで開催された、りんどうの会30周年記念事業「福祉機器展」のことでした。キャッチ・コピー「じょうずに使って明るい生活」、の通り、最新の介護機器の発達はめざましいものがありました。
出席者からも「こんな物もあるのね。知らなかったわ!」、「日頃目にする機会がなく参考になりました。」などのご感想をいただきました。またいろいろな機器を実際に体験することができたのも良かったというご意見もありました。介護体験から工夫された会員手作りの介護グッズにも、多くの方が関心を持たれていました。小さな調理器具からベッドまでさまざまな器具は、要介護者だけでなく、高齢者の生活をより良くするための物でもあると感じました。

  

* 介護の悩みお電話下さい。りんどう電話相談(認知症相談)

相談電話担当者


12月1日(土)
午後1時〜4時

福祉センター2階 相談室

相談電話 りんどうテレホン0467-23-7830 

会員以外の方の相談も受け付けています。
一人で悩まずお電話ください。

介護経験者がお待ちしております。
プライバシーは十分留意いたします。
福祉センター2階 相談室へお越しくださっても結構です。

 

りんどうの会 30周年記念事業福祉機器展 (株)モノ・ウエルビーイング 理学療法士 寺戸礼二郎 


 このたびは、かまくらりんどうの会発足30周年のお祝いを心からお喜び申し上げます。
 今回、30周年記念事業福祉機器展に参加させて頂き、展示ブースに足を運んでいただけた来場者の皆様にも熱く御礼申し上げます。
 さて、福祉機器というと、難しい道具や複雑な機器、機械を想像する方もいらっしゃいますが、今回の弊社の展示では、生活を少しでも豊かに、便利にする自助具・ヘルプグッズを多く展示させて頂きました。
 近年の老老介護の問題があるように、認知症を支える家族会の皆様は、生活の介護や支援に、とてもご苦労されていると思います。介護の問題は、認知症の当事者の困り事だけではなく、同じく高齢化する家族や支援者の困り事、身近な体の状態の変化など、人それぞれの困り事があると思います。リハビリテーションに関わる理学療法士の視点から、困り事を少しでも楽にすることができる物・情報を届けたいと日々思っております。
 認知症や高齢期の生活の中での困り事の一つとして、物忘れが上がります。今回、「KEY FINDER(キーファインダー)」という、無くしたくない貴重品などにキーホルダーをつけ、リモコンのボタンを押すと、キーホルダーから音が鳴るヘルプグッズを展示して体験して頂くことができました。
 その他の展示では、コミュニケーションを支援する道具や、一般の方でも使いやすいペットボトルのキャップオープナーなど、ご紹介致しました。楽しみながら自助具・ヘルプグッズに触れて、実際に使っていただき、便利な道具をうまく生活に組み合わせることで、生活が楽になる道具を知っていただく機会になったかと思います。
 今後も、リハビリテーションに関わる専門家・理学療法士として、地域の方々の生活がより安心・楽に過ごせるように、からだ作りの指導から、自助具・ヘルプグッズでの支援など、様々な情報を今後とも、地域の皆様に届けられたらと思います。機会があれば、弊社にもぜひ遊びに来ていただけたら幸いです。今回はお誘い頂き、ありがとうございました。

  

30周年記念事業 福祉機器・介護用品展示会報告 鐘ヶ江裕子 


 当会の創立30周年記念事業として準備を進めてきた福祉機器展が11月3日(土)4日(日)鎌倉市福祉センターで開催されました。
 今までも節目の年には記念事業として介護体験文集や認知症介護知恵袋などを発行して参りましたが、今回は福祉機器事業者と会員の方々にご協力をいただき展示会という催しを初めて実施いたしました。その際、4つのコーナーを設けましたので各コーナーをご紹介いたします。

1 福祉機器 ・・・ (株)ヤマシタコーポレーション藤沢営業所 入浴補助具(手すり、腰かけボード、シャワーチェアーなど)、杖、歩行器、車椅子、スロープ、置き型手すり、ポータブルトイレ、起き上がり感知センサー、スライドシート、ベッド、リフトなど  ☆座面が360度回転するシャワーチェアー、立ち上がるとブレーキがかかる車椅子、支柱が前後に動く4点式杖など、どの機器も数年前より便利になり使いやすくなっているのを感じました。特にベッドから車椅子への移乗リフトは介護する人の負担軽減ばかりではなく、介護される人の安心感や活動の機会を増やすことにつながることでしょう。

2 福祉用具自助具 ・・・ (株)モノ・ウエルビーイング 持ちやすいスプーンや箸、ピーラー(皮むき器)、リーチャー(物を拾う時の棒)、オープナー(ペットボトルや瓶の蓋開け)、キーファインダー(探し物発見器)、ペチャット(スマートフォンと連動させ使用する小型スピーカー) チェーンブランケットなど
☆ペチャットは直径4pほどのボタン型なので、ぬいぐるみなどに違和感なく取り付けられます。おしゃべりすることで脳の活性化や癒しに効果があるそうです。オープナーは便利なだけではなく、使いやすくデザインも可愛い物もあり「欲しい!」との声が多数ありました。

3 みまもりの支援システム「たくす」・・・デイホーム鎌倉深沢 小型徘徊検索システム 箱型の発信機(4.5p×4p×1p・35g) みまもりが必要な方の身につけることで、行方不明になるのを防ぐGPSの位置検索システム。
☆一人暮らしの方の安否確認としても利用ができ、介護事業所との連携や介護者への使い方のサポートを行っているそうです。キーホルダーにしたり、靴底(専用の靴)に内蔵することができるほどのサイズが印象的でした。

4 会員による手作り介護用品 介護用ケープ、三角巾、文字やイラストによる声かけ版、足指リラックス、簡易担架、指先や手の筋力低下を防ぐトレーニンググッズ(割りばし差し込み、布巻きなど) ☆ケープはカーディガンをリメイクしたもので、普段使いにも重宝しそうでした。筋力低下を防ぐグッズは身の回りにあるペットボトルや割りばしなどを利用し、簡単で楽しくトレーニングができるものばかりでした。会員の方々が介護を体験して考案された品々は、使う方に対する愛や思いを強く感じました。

★☆★☆ 2日間で200名ちかくの方々が来場され、アンケートから「機器の進歩を感じた」という感想が多くありました。福祉機器はレンタルが可能なものが多くありますので、その方の症状や度合いによって最適の機器を使ってみるのも良い方法だと思いました。「こんなものがあったら良いな」と思ったら、地域包括支援センターや担当のケアマネージャーに相談してみましょう。もちろんかまくらりんどうの会でも構いません。これからも皆さまの笑顔が少しでも増えるよう一緒に考え知恵を出し合っていきましょう!            

★☆★☆ 地域包括支援センター(聖テレジア、聖テレジア第2、湘南鎌倉)の専門職スタッフの皆さんが、来場者の方々の質問に答えてくださいました。相談者より「地域包括支援センターが、どういう所かよくわりませんでした。施設の違いなど丁寧に教えていただき感謝しています。」と声がありました。

  

クリスマス会のお知らせ


恒例のりんどうの会のクリスマス会のお知らせです。
日 時・・12月20日(木) 13時30分〜15時30分
場 所・・福祉団体活動室
プログラム・・ハンドベル演奏(ベルリンリンズ) 合唱、合奏、
ゲーム、茶話会、サンタクロースよりプレゼント

申し込み先と締切・・準備のため、参加ご希望の方は、12月10日まで に、向山46-6424 石井澄45-3953までお申し込みください。

昨年大好評だったケアホーム鎌倉深沢のベルリンリンズの 皆さんを、 お迎えします。
今年もご一緒に大きな声で歌いましょう!! 笑いましょう!! 踊りましょう!! おしゃべりしましょう!!
サンタさんも袋いっぱいのプレゼントを用意しました。
皆様どうぞご参加ください。

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*新年会は、平成31年1月9日(水)に開きます。日程が従来より早く、曜日も異なりますので、ご注意ください。詳細は来月号でお知らせ致します。

  

編集後記 

 
国内外で災害などの多かった今年も瞬く間に過ぎていき、あっという間に今年最後の月になりました。会報を読んでくださった皆様、感謝を込めてお礼申し上げます。
心せわしい年の暮れを迎え、何かとご多用とは存じますが、お体にお気を付けて健やかなる新年をお迎えになられますよう、心よりお祈り申し上げます。 来年もよろしくお願いいたします。a.y ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆会報へのご意見、ご要望は下記の発行者、編集担当までお知らせ下さい。
発行者:かまくらりんどうの会   代 表:渡邊武二 TEL45-6307
編集・印刷:菅井 TEL 46-5369  山際 TEL 24-8765

     
 

* ・りんどう12月の予定


曜日 内 容 福祉センター 時 間
12月1日 土曜日 りんどう電話相談 相談室 13:00〜16:00
12月4日 火曜日 認知症介護相談会 団体活動室 13:00〜15:30
12月7日 毎週金曜日(第3金曜21日まで) コーヒーポット 稲村ガ崎きしろ 13:30〜15:30
12月14日 金曜日 運営委員会 団体活動室 10:00〜12:00
12月20日 木曜日 クリスマス会 団体活動室 13:30〜15:30
12月25日 火曜日 会報印刷 団体活動室 9:00〜12:00

 

* ・りんどう1 月の予定


 
曜日 内 容 福祉セン ター 時 間
1月5日 土曜日 りんどう電話相談 相談室 13:00〜16:00
1月8日 火曜日 認知症介護相談会 団体活動室 13:00〜15:30
1月9日 水曜日 コーヒーポット 新年会 11:30〜15:30
1月11日 毎週金曜日 コーヒーポット 稲村ガ崎きしろ 13:30〜15:30
1月11日 金曜日 運営委員会 団体活動室 10:00〜12:00
1月25日 金曜日 会報印刷 団体活動室 9:00〜12:00