(認知症を支える家族の会)
「かまくらりんどうの会」は、創立30周年を記念して、福祉機器展を開催いたします。
従来は記念事業として10周年、15周年、20周年、25周年に、会員の介護体験文集や介護の疑問に答えるQ&Aの冊子を作成して参りましたが、本年
は福祉機器展を開き、介護者や患者さんに優しい、使い勝手の良い工夫がさ
れた最新の機器をご紹介します。
会場にお運びいただいて、実際に見る機会の少ない機器に触れ、体験して便利さを実感していただけたらと思います。
協力事業者の方も会場に参加していますので、いろいろと疑問点をご質問になれます。
また,会員の皆さんが、実際の介護で使われた手作り介護グッズなどもご紹介します。
日時 平成30年11月3日(土・祝日)、4日(日)
10時〜16時
会場 鎌倉市福祉センター2階
入場無料 申し込み不要
日本の人口は2008年をピークに急激に減少します。人口減少は過疎が進行する地域の問題だと思われがちですが、都市の高齢者を介護する労働力は、地方が供給源になってきました。その穴が埋められなくなりました。人口減少は消費者が減るということです。買う人が少なくなれば経済は縮みます。税収入も減りますから、その変化に社会は耐えられなくなりそうです。
一方で、高齢者は増え、その多くが住んでいるのが都市です。安倍政権は経済優先を掲げていますが、人気薄の政策には手をつけようとしません。
介護の場面では、介護スーツを装着することで、入浴などの重労働の部分にAI(人工知能)を活用する方法が検討されています。記録や連絡はインターネットでつなぐ方法です。人手不足対策には、まずはAIを活用し、外国人労働者を受け入れることになると思います。外国人介護士を、安価な労働力として活用したいというなら、それば違います。これから国籍や人種の違い、多様性に慣れなければならない時代になると思います。
日本の介護保険制度はドイツの介護保険を参考にして制度設計したと言われています。ドイツも高齢化社会、でも活気があるからでしょうか、難民流入に苦しみながらも沢山の外国人が働いています。フランスでは少子化を克服したと聞いています。日本では、厳しい労働条件と待機児童問題などの子育ての困難さが少子化につながっているのではないでしょうか。
介護現場は女性の多い職場です。親の介護のため離職する方もいます。介護のために仕事をセーブし、辞めざるをえなくなれば、親の面倒を見るどころか自分の生活も覚束無くなります。施設に頼らず、「親の介護は子供がする」というのは美しい言葉に聞こえますが、実際には困難がつきまとうのです。
入居一時金がかからず、安価に介護サービスが受けられる特別養護老人ホームは全国に約9500か所あり、約57万人が暮らしていますが、待機者は約36.6万人もいます。要介護3以上でないと特養ホーム待機者リストに載ることさえも難しい現状があります。有料ホームは高額で、「施設に引っ越してもらう」には経済的に大変です。数千万円を超えるような入居一時金と、20万円を超える月額利用料を支払える人は極めて少ないでしょう。サービス付き高齢者向き住宅では、料金が下がっている所もあります。
新しい環境への移り住みは、高齢者からすると心身ともに負担が大きくなりがちです。知っている人の少ない場所へ生活の拠点を動かすのが不安なのは当たり前の感情です。高齢者の中には環境の変化にうまく対応できず、住む場所が変わると認知症を発症したり、症状が悪化したりする人もあります(リロケーションダメージ)。
介護する側にも社会的な立場があります。両親が介護を必要とする年齢になる頃には、管理職など社会的に高い地位を得ていたり、子供がいて休日は家族との時間を大切にしていたりと、現在の場所で生活の拠点を築いていることがほとんどです。その場合、Uターンして親の介護に専念するのは難しいでしょう。
介護者になるのは、誰もが直面する問題です。施策・制度や施設が充実することを望みます。
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9月1日(土)
午後1時〜4時
福祉センター2階 相談室
会員以外の方の相談も受け付けています。
一人で悩まずお電話ください。
介護経験者がお待ちしております。
プライバシーは十分留意いたします。
福祉センター2階 相談室へお越しくださっても結構です。
8月7日介護相談会が開かれました。
数日間酷暑の日々が続いていましたが、この日はかなり涼しく感じられました。
お集まりくださった方々12名と、介護の問題ばかりではなく、さまざまな身近な問題について話し合いました。
仕事上のご苦労をお話し下さった方、友人が認知症であることを、周囲の方に伝えた方がよいかどうかという問題を提起して下さった方もありました。
介護相談会では、認知症の介護についてだけでなく、日常のさまざまな問題に関しても、みんなで考え、知恵を出し合って行けたらと思っています。どうぞお気軽にお話しにおいで下さい。
出席者からの提案で心に残ったものがありました。どなたもいつ認知症になるかわかりません。認知症になる前にしておきたいこと、一つは歯の治療、もう一つはエンディングノートを書くこと、どちらも認知症が進行してしまうと困難だと思います。
7月交流会の会場に入ると、七夕飾りとセミの折り紙がそちこちにしつらえてあり、うん十年前に遊んだあの頃の情景がふわっとよみがえりました。
ゲストの「ケアホーム鎌倉深沢ベルリンリンズ」の皆様は80〜90代のハンドベルグループです。「キラキラ星」「エーデルワイス」「おもちゃのチャチャチャ」「喜びの歌」など 次々に奏でられる演奏に、思わず口ずさんでしまうほどでした。
また、私たちにもケアホームでされているというフラダンスの即席指導を、職員の方がしてくださいました。ハワイの手話というフラダンスの指の動きは10手も覚えきれずアタフタしましたが、リンリンズの皆さんが、落ち着いて舞っていらっしゃるようすを見て、「ディホーム鎌倉深沢」のいきいきとした生活を垣間見た思いがしました。
茶話タイムでは、ゲストの皆さん手造りのお土産までいただき、思い出に残る一日になりました。
いくつになっても、活躍の場、人と交わえる場がある素晴らしさを改めて感じました。「ケアホーム鎌倉深沢ベルリンリンズ」の皆様、楽しいひとときをありがとうございました。またぜひお会いしたいです。 ( M.M )
みなさんの言葉
♪ 日頃こんなに体を動かすことなど無いのですが、今日は楽しくて、手の痛みも気にならずスムーズに体を動かすことができました。我ながらびっくりです。
♪ みなさんと一緒に歌ったり、笑ったり、楽しい、楽しい時間でした。ケアホーム鎌倉深沢に入居したいです。
♪ おしゃべりと歌やダンス、ティータイムも、すべて楽しく元気が出ました。レイも花飾りも気恥ずかしいかと思ったのですが、いざ付けていただくと、とても華やかな気持ちになり、心が弾みました。
♪ 職員の方の元気で楽しい指導に感心しました。私も皆さんがおっしゃるようにケアホーム鎌倉深沢に入りたくなりました。
♪ これからお世話になるなら「ケアホーム鎌倉深沢」のようなところがいいですね。とても元気に暮らせそうです。
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*9月交流会は、市内在住の方のマンドリンの演奏があります。恒例のゲームや茶話会も毎回大いに盛り上がっています。皆さんのご参加をお待ちして
ただ歌うことが好きで二十数年コーラスに参加しているだけの私が、「かまくらりんどうの会」の行事の「歌唱指導担当」になるなど、できないことと思っていました。
でもいざ皆さんの前に立ち、アカペラで「では、♪〜」と歌い出すと、参加された方々が、思いがけず大きな声で楽しそうに歌われているのを見て、とてもうれしくなりました。
会の初めには、毎回「鎌倉」を歌っています。そのほか季節に合った童謡などを歌います。どなたですも口ずさめる童謡などは、ほんとうに良いですね。皆さんが、大きな声で歌われています。
歌は脳を活性化したり、消費エネルギーも大きいと言われています。
大きな声を出すことも、脳を活性化させる歌の効用のひとつです。
日頃大きな声を出す機会が無い方も多いと思います。交流会に参加されて、昔を思い出して、思い切り歌ってみませんか?
私は「かまくらりんどうの会」のお手伝いをさせていただいて、ほぼ5年になります。これからも想像力や優しい気持ちで、人に寄り添うことのできる童謡を歌っていきたいと思います。
歌うことで皆様が少しでも心が晴れて楽しんでいただければ、私にとってそれが何より幸せなことです。
これからもどうぞよろしくお願いします。
*小池敏子さんは、交流会、バス旅行、新年会、クリスマス会など、レクリエーション行事で歌の指導をしてくださっています。いつも優しく会員の皆さんをリードしてくださいます。
*季節ごとに「ひな祭り」、「花」、「茶摘み」「海」「赤とんぼ」「紅葉」「冬景色」「富士山」などなどを歌っています。リクエスト曲など、どしどしお教えください。(小池)
*さまざまな歌にまつわる思い出など、会報に原稿をお寄せください。よろしくお願いいたします。(会報担当)
日時 9月2日(日)10時〜14時
場所 鎌倉市福祉センター 雨天決行
「かまくらりんどうの会」は、バザーに参加いたします。
たくさんの献品ありがとうございました。
皆様のお越しをお待ちしております。
*お車でのご来場はご遠慮ください。
編集後記
秋涼とは名ばかりで残暑が厳しいです。この時期よく聞く台風の別名
は野分です。野山の草木を分けて吹く風という意味だそうです。台風といえば暴風雨を思い起こしますが、同じ自然現象でも「野分だつ」は風が吹き始めること、「野分跡」は風が通り過ぎて晴れわたることです。日本人らしい美しい名前をつけていますね。
いちじくを山ほどくれし野分あと 細身綾子
季節の変わり目、くれぐれもご自愛ください。a. y
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☆会報へのご意見、ご要望は下記の発行者、編集担当までお知らせ下さい。
発行者:かまくらりんどうの会 代 表:渡邊武二 TEL45-6307
編集・印刷:菅井 TEL 46-5369 山際 TEL 24-8765
曜日 | 内 容 | 福祉センター | 時 間 | |
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9月1日 | 土曜日 | りんどう電話相談 | 相談室 | 13:00〜16:00 |
9月2日 | 日曜日 | 福祉まつり | 第1・2会議室 | 10:00〜14:00 |
9月4日 | 火曜日 | 認知症介護相談会 | 団体活動室 | 13:00〜15:30 |
9月7日 | 毎週金曜日 | コーヒーポット | 稲村ガ崎きしろ | 13:30〜15:30 |
9月14日 | 金曜日 | 運営委員会 | 団体活動室 | 10:00〜12:00 |
9月20日 | 木曜日 | 交流会 | 団体活動室 | 13:30〜15:30 |
9月28日 | 金曜日 | 会報印刷 | 団体活動室 | 9:00〜12:00 |
曜日 | 内 容 | 福祉セン ター | 時 間 | |
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10月2日 | 火曜日 | 認知症相談会 | 団体活動室 | 13:00〜15:30 |
10月5日 | 毎週金曜日 | コーヒーポット | 稲村ガ崎きしろ | 13:30〜15:30 |
10月6日 | 土曜日 | りんどう電話相談 | 相談室 | 13:00〜16:00 |
10月12日 | 金曜日 | 運営委員会 | 団体活動室 | 10:00〜12:00 |
10月26日 | 金曜日 | 会報印刷 | 団体活動室 | 9:00〜12:00 |