(認知症を支える家族の会)
「看護小規模多機能型居宅介護」では医療行為をしてよいのでしょうか。(医師の指示のもととか)誤解を招く文言かなと思いましたが・・・との質問が寄せられました。
(*坂井さんは、看護師として医療現場でも、お仕事をされていました。)
「看護小規模多機能型居宅介護」は、新しいサービスです。平成24年4月に、「訪問看護」と「小規模多機能型居宅介護」を組み合わせて提供するサービスを「複合型サービス」と呼んでいましたが、提供するサービス内容のイメージが解りにくいと、平成27年度の改定で「看護小規模多機能型居宅介護」と名称を変更しました。
下記イ〜ハの支援が目的です。
イ:退院直後の在宅生活へのスムーズな移行
ロ:がん末期等の看取り期、病状不安定期における在宅生活の継続
ハ:家族に休んでもらえるレスパイトケア、相談対応による負担軽減
「看護小規模多機能型居宅介護」には、看護師が配置されていますので、医療行為への対応も可能ですが、注射や麻薬使用の疼痛管理などは、医師の指示により、その指示書が必要です。医療提供には、患者とその家族の意思を尊重し、生活の質を大切に考えることが求められます。医療と介護の連携という視点から、訪問診療を介護計画書に組み込んでもらいましょう。
吸引が必要な状況なら、看護師なら吸引器を使い、対応できると思います。介護士の吸引研修も始まっています。もっとも救命処置が必要な時、心臓マッサージは女性では数分で力尽きてしまうので、医療者以外の方の協力を依頼しなければなりません。医療者であっても心肺蘇生の知識・技術に慣れていなければ上手な対応は難しいと思います。
看取りを行うためには医師がかかわっているかが重要になります。かかりつけ医が定期的に訪問診療を行っていることが前提です。介護スタッフによる看取りについては、これからの検討課題だと思います。
「看護小規模多機能型居宅介護」では、看護師の確保が難しいと聞きました。ストーマ(代表的なものは人工肛門)管理が必要な方や医療処置を抱えた方が、自宅での療養を希望するケースも増えています。介護スタッフと連携した看護師が医療処置以外の、看取りも含めて対応できるサービスがあったら、利用したいと思う方も多いと思います。ただし、利用料は介護と比べ、割高になります。
日本人なら誰でも「畳の上で死にたい」と望んでいます。看護師の訪問サービスが充実するのであれば、在宅で看取ることも選択できると考えます。
看護師やリハビリ専門職・薬剤師などの医療職の訪問サービスを充実させることで、家族を支え、本人も支えていけるのではないでしょうか。医療が必要な認知症高齢者が利用しやすい制度にしていくべきだと思っています。
梅雨入り間もなくと思われる日でしたが、6月4日の介護相談会は、心地よい天候に恵まれ12名の方が集いました。初めての方にとっては、介護経験者のお話は、今後への心の準備にもなったと思います。
認知症によっておこる日常の課題、昼夜逆転、徘徊なども、いつまでも続くものではありません。しかしその後に排泄などの新しい課題が生じてくるかもしれません。認知症の症状は変化します。介護にあたられる方にとっては、新たな課題が出てくることは、切ないことでしょう。
介護保険は、ご本人のためだけにあるのではありません。介護にあたられる方のためのものでもあるのです。
デイサービス、ショートステイなどのサービスを利用し、介護にあたられる方ご自身の心身を、少しでも良い状態に保てるようにしていただきたいと思います。
認知症の症状は、介護される方の対応により軽減することは、よくあると言われます。難しいことも多いですが、心身にゆとりを持って介護にあたっていただければと思います。
介護相談会でご自分の悩みや介護への疑問などをお話しすると、ほっとされることもあるかと思います。お茶を飲みながら聞く先輩の会員の方々からのアドバイスや、参加された方々から受ける暖かい励ましも、心にゆとりを持つことに役立つのではないでしょうか。
7月7日(土)
午後1時〜4時
福祉センター2階 相談室
会員以外の方の相談も受け付けています。
一人で悩まずお電話ください。
介護経験者がお待ちしております。
プライバシーは十分留意いたします。
福祉センター2階 相談室へお越しくださっても結構です。
6月21日、18名がバス旅行に参加しました。行き先は大船フラワーセンターとヤクルトビューティエンス湘南化粧品工場。フラワーセンターでは霧雨でしたが、蓮・アガパンサス・紫陽花・バラなどを見ながらゆっくりと散策することができました。お昼は湘南楽友で、おかわり自由のパンとドリンクのついたランチを美味しくいただきました。化粧品工場ではヤクルトの試飲、お肌のチェックや化粧品の試し塗り。その後は化粧水の充填から箱詰めラインをガラス越しに見学しました。最後は手を顔にみたてて丁寧な洗顔方法を体験し、透明感のある手肌に変わったことを実感!お土産に飲料と化粧品サンプも頂きました。
往復の車中では歌にクイズ、皆さんとのおしゃべりも楽しい時間でした。歩いて食べて綺麗になって、歌って笑って心豊かな一日となりました。
役員の皆様、素敵な企画をありがとうございました。
♪皆さんからひとこと♪
・怪我をして参加を悩みましたが、参加ができて一日楽しかったです。これを余韻に帰ります。
・初めて参加させていただきましたが、盛りだくさんでいろいろな楽しみがありました。ありがとうございました。
・膝の具合が悪く参加をお断りしようかと思ったのですが、思い切って参加して良かったです。
・膝も腰もフラフラしてついて行けるかどうか心配でしたが、皆さんと一緒に行動できて良かったです。楽しい思いをさせて頂きありがとうございます。
・バス旅行は連続9回目ですが趣向を凝らした楽しいバス旅行でした。化粧品は生まれて初めて触り感激しました。確かに両手の効果を実感しました。今までのバス旅行のなかでも、今日のこの記憶は生涯忘れないなぁ・・・。
・仕事で機械系の工場見学はいろいろと行きましたが、薬品系の工場は初めて行ったのでとても勉強になりました。
・綺麗に洗顔する事を教えていただいたので、頑張ってみます。
・主人が施設に入っているので、自分は普段一人で過ごしています。最近は気分が落ち込んでいましたが、今日は皆さんとおしゃべりしたり、笑ったりして元気が出ました。また参加します。
・恒例の「鎌倉」、久しぶりに大きな声で歌いました。フラワーセンターのバラ園では良い香りに包まれて来ました。ヤクルト工場で高い(一壜10万円!)のクリームをつけ、洗顔の仕方習ったり、美しくあるための努力の大変さを改めて知りました。一日中ワイワイと皆さんとずっとおしゃべりし、リフレッシュできました。ありがとうございました。
平成21年春、グループホームホームにいた母が吐血して入院。
介護3から一気に介護5の寝たきりになりました。言葉はもちろんのこと、表情さえなくなり、先のわからぬ状態にグループホームから退去を言い渡され、病院には私の従妹たちが次々に見舞いに訪れる状況となりました。
3か月ほどの治療が終わり老健に移ることになった時、以前講演会で見た海外で認知症高齢者に向けてのドールセラピーの記録映画のことを思い出しました。
母にメルルちゃんという人形を渡してみようと思いました。
メルルちゃんは、朝起きる時間、夜寝る時間をセットすると朝は”おはよう“といって目を開け夜は”おやすみなさい“といって目を閉じます。間におしゃべりをしたり、歌も歌ってくれます。
人形を渡すと母は大事に抱っこしてくれました。
施設職員の方は、こんなお人形があるのですねと驚いていました。母は人形を片時も離さず抱いていたようです。人形を渡した翌週母のところに行くと、母がにっこり笑って“かわいい”といっている姿に驚きました。
着せ替えの洋服もあり、汚れると着せ替えてあげて、女の子のいない私にとっても楽しみの一つとなりました。
10月に帰らぬ人となりましたが、9月には、自分でスプーンを口元にもっていくようなしぐさもあり、このまま良い方向にいくのかな?と思える状況にまでなりました。もっと早くこのことにきづけばよかったと後になって思いました。
母が亡くなり、認知症気味だった父が一気に衰えました。
父が88歳の時でした。
母は、亡くなる8年前から施設で暮らし、父は私達と一緒にいたのですが、生きて離れて暮らしているのと、永遠に離れてしまうのでは違うのだということがこの時わかりました。
父は、私のことを母だと思って話すことが多くなり、私は‘お母さんは美人だったでしょう?“というと”君もきれいだよ”なんて言ってもらい、ちぐはぐな会話を楽しんでいましたが、やがて昼間に寝ることが多くなり、話すこともなくなってきました。
ただ、子どもたちは、母の時と違い高校生と社会人になっていましたので、そこそこ手伝いもしてくれ、あの年で自分で歩いて自分で食べられるのだからありがたいと思わなければいけないよとさとされました。
ちなみに長男は介護福祉士の資格を持ち学童保育で働いていました。
父が85歳の時、物忘れが激しくなった、どうしたらよいだろうと当時まだ専門学生だった長男に相談し、長男は日記を書くことを勧めていました。それ以来書いていた日記も書くことができなくなった父。私も専門職でありながらやはり長男に相談しました。
ドールセラピーは無理だから、犬か猫を飼わない?という話になりましたが、子供のころ犬猫を飼わせてもらえなかったのは、父が犬猫を好きではなかったからではないかと思い躊躇していました。
ちょうどそんな時、息子の友達の家に子犬が数匹生まれ、そのうちの2匹の引き取り手を探していると連絡が入りました。写真を見ると可愛い子が写っています。すぐにもらう手はずをつけ、まだ2か月にならない子犬が家にきました。三月の節句の少し後で、この少しあとあの震災がおこったのですが。
子犬で予防接種もしていなかったので外には出せず、家の中でゲージの中で飼っていましたが、大学の春休みだった長男と大学入試の終わった次男が子犬をいじって遊んでいました。そのようすをただ見つめていた父ですが、ある時私を“おーい。誰かいませんか?”と呼ぶのです。2階から降りていくと、“大変だ大変だ”と父がいっていました。何かと思ったら子犬がふんをしていたのです。それを父が私に教えてくれて。涙がでそうになりました。
それからは、またちぐはぐですが会話ができるようになりました。
癒しの効果はあるのだということがわかりました。この子犬は今7歳。
私の足のリハビリに役立ってくれてます。
◎地域包括支援センター聖テレジア第2からのお知らせ
☆「まちの保健室」ができました。
月1回健康についての専門家のお話など、高齢者がなんでも相談できる場所「まちの保健室」を作りました。お茶を飲みながらゆったり過ごせる地域の
皆さんの場所です。
7月14日(土)は転ばないための日常生活健康作り(MONO理学療法士
寺戸礼ニ郎さん) 場所は腰越行政センター 時間は13時〜15時
ご不明な点は、地域包括支援センター聖テレジア第2(38-6612)まで、
お問い合わせください。
◎ベルリンリンズをお迎えします。
7月交流会(7月19日)に「ベルリンリンズ」をお迎えします。
クリスマス会では、サンタとトナカイに扮して登場。歌に踊りに大活躍でした。参加者も一緒のパフォーマンスで、会場は大盛り上がり。会員の皆さんの“ぜひもう一度見たい”という声にお応えしての再登場です。
今回は夏バージョン。プログラムは歌とフラダンスです。
見ないと損ソン!!皆さまのお越しをお待ちしております。
☆会報にお寄せください。
介護体験、役立った介護グッズ、お得意料理のレシピ、趣味や健康法の紹介
詩、短歌、俳句などお寄せください。りんどうの会へのご意見、ご要望もお
待ちしております。よろしくお願いいたします。(会報担当より)
曜日 | 内 容 | 福祉センター | 時 間 | |
---|---|---|---|---|
7月3日 | 火曜日 | 認知症介護相談会 | 団体活動室 | 13:00〜15:30 |
7月6日 | 毎週金曜日 | コーヒーポット | 稲村ガ崎きしろ | 13:30〜15:30 |
7月7日 | 土曜日 | りんどう電話相談 | 相談室 | 13:00〜16:00 |
7月13日 | 金曜日 | 運営委員会 | 団体活動室 | 10:00〜12:00 |
7月19日 | 木曜日 | 交流会 | 団体活動室 | 13:30〜15:30 |
7月27日 | 金曜日 | 会報印刷 | 団体活動室 | 9:00〜12:00 |
曜日 | 内 容 | 福祉セン ター | 時 間 | |
---|---|---|---|---|
8月3日 | 毎週金曜日 | コーヒーポット | 稲村ガ崎きしろ | 13:30〜15:30 |
8月4日 | 土曜日 | りんどう電話相談 | 相談室 | 13:00〜16:00 |
8月7日 | 火曜日 | 認知症介護相談会 | 団体活動室 | 13:00〜15:30 |
8月10日 | 金曜日 | 運営委員会 | 団体活動室 | 10:00〜12:00 |
8月24日 | 金曜日 | 会報印刷 | 団体活動室 | 9:00〜12:00 |
8月24日 | 金曜日 | バザー値付け | 団体活動室 | 13:30〜17:00 |