(認知症を支える家族の会)
予防には一次・二次・三次まであります。一次予防は病気を発生させないことですが、二次予防は発症を遅らせる。三次予防は病気になった段階でその進行を遅らせる。この三つが予防の考え方です。ですから予防をキーワードにして、各段階でやることはいっぱいあります。
一次予防は認知症になる前の段階から、運動(歩行)・食事に気を付ける・人とのコミュニケーションを大事にするなど、認知症に有効とされるものを行うことです。
二次予防は薬剤による予防が可能なものも含まれます。おおかたのデイサービスでは、栄養面での改善とか、体操やレクリエーションなどによる運動能力低下の防止、「物を食べる(噛む・飲み込む)」「十分な唾液の分泌を促す」「会話をする(言葉を発する)」「豊かな表情をつくる」といった口腔機能の向上を図り、日常生活の質(QOL)を高めるケアを行っています。
三次予防は機能維持を目的にしたリハビリがあります。
認知症はリハビリを施行する際の阻害因子とされていましたが、最近は考え方が変わってきました。生活歴を考慮したリハビリや患者を全人的に理解する、患者さん本位(パーソンセンタードケア)が介護現場の主流となっています。心理社会的介入を行う認知リハビリテーション(見当識訓練+回想法)などは効果が認められています。
認知症予防には医療連携の二次予防と生活支援、三次予防が重要かと思います。
認知症ではどうしても第一次予防に視点が向きがちですが、「正しい知識」を持って、ご本人への過度の負担を与えないようにしましょう。
生活習慣と関係させた一次予防を強調し過ぎると「認知症患者の自己責任説」になりかねません。生活習慣は認知症に影響しますが、それだけが原因ではありません。
重要なことは,「ボケないために、がんばりましょう」ではなく、啓発を旨とする「ボケても、安心して暮らせる地域社会をつくりましょう」ではないでしょうか。
介護予防の総合事業
介護保険法の改正により、「総合事業」がスタートしました。総合事業は、従来の介護サービスとどのように違うのでしょうか。
地域支援の中の総合事業に移行したのは「要支援1・2」の方が利用していた「予防訪問介護」と「予防通所介護」です。基本的に自立している高齢者の方が対象です。要介護状態である方も、介護度が低いうちからケアをすることで状態の悪化を防いだり、遅らせたりできる可能性が高いと判定された場合、介護予防サービスを受けられることもあります。
基本チェックリストで生活機能の低下がみられ、要支援状態となるおそれがある方や、虚弱・引きこもりなど介護保険の利用に結びつかない方、認定「非該当」の方もサービスを受けやすくなり、「要支援」と「非該当」を行き来するような場合も切れ目のないサービス利用ができます。
総合事業「介護予防・生活支援サービス事業」の内容は、掃除・洗濯などの訪問型生活支援とデイサービスです。栄養改善を目的とした配食やひとり暮らしの方の見守りなど、サービスを適切に提供するためのケアマネジメントです。担当するところは地域包括支援センターです。
提供主体は、既存の介護事業所だけではなく、介護資格を持たない住民も「担い手」に位置付けられています。地域の人的・社会的資源を活用し、NPO・ボランティア団体・民間企業・協同組合・社会参加意欲が高い地域住民と元気8な高齢者にはサービスの担い手(ボランティア等)として活動することが期待されています。
高齢者の生活を地域で支援する取り組みが進むことで、地域活力の向上につながると期待されるのですが「担い手」の確保が難しそうです。地域の実情に応じたサービスを創意工夫によって提供できるようになると国は説明していますが、単価は市町村が設定して運営するため、地域によって提供されるサービスは異なります。介護保険も活用される総合事業なので、わかりやすい説明と啓発が求められていると思うのですが・・・。
1月6日(土)
午後1時〜4時
福祉センター2階 相談室
会員以外の方の相談も受け付けています。
一人で悩まずお電話ください。
介護経験者がお待ちしております。
プライバシーは十分留意いたします。
福祉センター2階 相談室へお越しくださっても結構です。
12月7日 小春日和の午後のひと時、介護相談会に13名の方にご出席いただき、和やかな話しあいの場を持つことが出来ました。
*前号でお知らせしました、山崎に新設される特別養護老人ホーム「ヒルズ桜栄鎌倉」伺った時点では100名くらいの申し込みだったそうですが、その後の状況は開設準備室(0467-33-5528)にお問い合わせください。
*外国人介護士受け入れの問題や市役所・地域包括センター・介護にあたる人(専門職からボランティアまで)の連携をどうするか、人の痛みを地域で支えるにはどうしたら良いのかなど、さまざまな話題について話し合われました。
ヘルプマークは義足や人工関節を使用している患者、内部障害や難病の患者、精神障害、知的障害または妊娠初期の人等が常に身に着け、何かトラブルが発生した時に救助を求めるマークです。市役所や福祉センターなどで配布しています。また、介護中マークというのもあります。
さらに、視覚障害者が白杖を高く掲げているときは、援助を求めているのだということも記憶しておきたいと思います。
曜日 | 内 容 | 福祉センター | 時 間 | |
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1月6日 | 土曜日 | りんどう電話相談 | 相談室 | 13:00〜16:00 |
1月12日 | 金曜日 | 運営委員会 | 団体活動室 | 10:00〜12:00 |
1月19日 | 毎週金曜日 | コーヒーポット | 稲村ガ崎きしろ | 13:30〜15:30 |
1月25日 | 木曜日 | 新年会 | 第1・第2会議室 | 11:30〜15:00 |
1月26日 | 金曜日 | 会報印刷 | 団体活動室 | 9:00〜12:00 |
曜日 | 内 容 | 福祉セン ター | 時 間 | |
---|---|---|---|---|
2月2日 | 毎週金曜日 | コーヒーポット | 稲村ガ崎きしろ | 13:30〜15:30 |
2月3日 | 土曜日 | りんどう電話相談 | 相談室 | 13:00〜16:00 |
2月6日 | 火曜日 | 認知症介護相談会 | 団体活動室 | 13:00〜15:30 |
2月9日 | 金曜日 | 運営委員会 | 団体活動室 | 10:00〜12:00 |
2月16日 | 木曜日 | 交流会 | 団体活動室 | 13:30〜15:30 |
2月23日 | 金曜日 | 会報印刷 | 団体活動室 | 9:00〜12:00 |