かまくらりんどうの会 (認知症を支える家族の会)かまくらりんどうの会 今月の話題

更新日: 2016年8月27日

9月の話題

かまくらりんどうの会 今月の話題です

* ★認知症介護相談会★


 ・日 時・・・9月6日(火) 13:00〜15:30
 ・場 所・・・福祉センター 団体活動室

☆体験談を通し、知恵の交換をし合う会です。
 介護体験者がお待ちしています、お気軽にご参加下さい。

★交流会★
 ・日  時・・・9月15日(木) 13:30〜15:30
 ・と こ ろ・・・福祉センター 団体活動室

☆ご本人様もご一緒にゲームや茶話会で心身ともに  
 リフレッシュしませんか。  

自宅での介護が困難になったら  坂井レイコ


オレンジカフェ
 超高齢化社会です。自宅介護の延長線上に、いつでも入れる「施設」は欠かせないと思います。
 居宅ケアマネの仕事をしていて、自宅介護が困難になる様々な理由と向きあってきました。ご家族から「介護施設はどこがいいですか?」と聞かれることもありました。
 ご家族はまず自宅に訪問してくれるケアマネに相談することになりますが、ケアマネといっても、施設情報に不案内だったり、ご本人の様子やご家族の意向がつかみきれていない場合もあるかと思います。
 どこの施設にするか?これはご家族が見学した印象で決めるとよいと思います。
 グループホームを紹介したケースでは、長い間ご主人が在宅介護をされていて、隣の市に住む娘さんからのケアマネ依頼でした。ご本人は要介護2、着替え・排せつ介助も、調理や家事全般ご主人がされていました。しかし、一緒に年を取る夫妻の二人暮らしは、ご主人の持病もあり、娘さんとしては、これから先のことが心配と話しておられました。
 半年ほどご夫妻の様子を観させていただき、稲村ケ崎のグループホーム「虹の家」を紹介しました。娘さんと一緒に「虹の家」に同行、「ここならば」と乗り気になった娘さんが父親に説明してくれました。個室で暮らすグループホームは月16万円くらいの費用負担になります。ご主人はきっちり費用を算定したうえで入所しました。ご主人も「虹の家」を気に入ったそうです。
 入所した段階で訪問したところ、入浴場面に難しさが見られましたが、しばらくすると落ち着いて暮らしているとの連絡がホームからケアマネにありました。
 グループホーム入所は認知症であること、当市に住民票があることの条件がありますが、要支援2の認定以上で入所できます。介護内容は、自宅での暮らしに近い生活を維持する介護です。看取りまで対応する施設もありますが、施設により様々です。


 7月1日の毎日新聞に主な高齢者向入所施設の特徴と月額負担の概要が載っていました。
イ:特別養護老人ホーム:
 要介護者のための生活援助施設・終身利用。個室対応ですと老人保健施設と同じくホテルコスト(居住費と食費)が計上されますが、収入に応じ8万〜16万円で賄える。鎌倉市には現在9ヶ所あり、要介護3以上が対象者です。それ以下の介護度では待機リストにも載りません。鎌倉市では入所共 通書類にご家族が記入し、それぞれの施設にご家族から入所の意向を伝えて申し込みます。利用希望のご家族は2〜3ケ所掛けて申し込んでいることが多いようです。

ロ:介護老人保健施設:
 要介護者が在宅復帰を目指す施設で、リハビリが目的です。8万〜25万円・要介護1以上で、終身利用の希望はできず、退所が前提です。現実的には特別養護老人ホームの入所待ちの利用者が多いです。1〜3ケ月間のミドルステイ(中期入所)として利用できます。特別養護老人ホームも老人保健施設も病状が安定していること、入所には施設の判定を経なければなりません。またご家族は身元引受人の役割があります。

ハ:サービス付き高齢者住宅:
 生活相談と安否確認がある住居で、介護サービスと終身利用は施設により異なる。食費・サービス料、そして介護保険自己負担額は含まず5万〜15万円

ニ:有料ホーム:
 生活施設。介護サービス・終身利用は施設によります。月15万〜30万円

 ハとニでは、ご夫妻の一方が要介護状態でも一緒に入所できますし、要介護認定のご夫妻の入所も可能です。施設により特徴や料金に幅があります。
 ケアマネはハ・ニの数多い施設の内容をつかんでいるわけではないので、横浜そごうの9階にある「ロイヤル入居相談室0120-58-6186」とか「みんかい0120-57-5950」などの有料ホーム紹介所に、月額費用や交通の便、間取り・規則・地域環境等の事柄をハッキリ伝えて相談することをお勧めしています。相談は無料で応じてくれます。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

  

* 介護の悩みお電話下さい。りんどう電話相談(認知症相談)

相談電話担当者


9月3日(土)
午後1時〜4時

福祉センター2階 相談室

相談電話 りんどうテレホン0467-23-7830 

会員以外の方の相談も受け付けています。
一人で悩まずお電話ください。

介護経験者がお待ちしております。
プライバシーは十分留意いたします。
福祉センター2階 相談室へお越しくださっても結構です。

 

地域包括支援センターの活動場面にて・・・佐藤幹也



 「やっとあの人に笑顔が戻り、皆が喜んでいるわよ」と報告を受けたことがありました。私たちは、一緒にかかわりを持った民生委員さんや地域の方々との繋がりを、あらためて大切にしていきたいと思う瞬間です。その方というのは、笑顔を失ってしまったのではなく、共有できる時間を失っていたのです。
 少しずつ物忘れのような感覚が始まり、集まりの日を間違える・場所を間違えてしまい仲間と会う機会を次第に失っていったのです。本人は皆の興味が薄れてしまい来なくなってしまったと解釈し、周りの方はどうしてしまったのだろうと、すれ違いの状況が起きてしまいました。
 やがて外出しての知人との交流を避けはじめてしまい、自宅を訪れてくる人のことを慕ってくれている、自分の名前を呼んでくれるので、よく知っている人であると思ってしまい、本人にとって不利益なことも起きてしまっていたという事実を後で知りました。
 その方とは数年前から面識があったので、様子が変わってきていると近所の方から相談を受け、すぐに一人で会いに行きました。対話に不自然さはなく、とりつくろっているのとは違うだろうと判断していました。相談をくれた方に返事をして、様子をみましょうと時間を置きました。その数日後に地域の方々と警察官からもその方の周辺に不審車輌が止まっていると連絡を受けました。
 そのような現状をご家族と何度も何度も協議し、本人に何が起こっているのか、身体面・精神面・経済面について整理しました。今後、穏やかに過ごすためにはどのような選択肢があるか、何が必要なのか本人も交え、地域の方々や多職種多機関と解決の糸口をみつけようとあらゆる手段や方法を検討しました。
 現在は、上手に介護サービスを利用し、人と人の交流が心地よく穏やかな時間となり安定した暮らしが続いているようです。
 また滞っていた地域の集まりに必ず参加していた時と同じ環境を3か月ぶりに作り出している地域の方々がいます。
 つまり、私たちの活動はなんでも相談を受ける「よろず相談所」と周知活動に取り組んでいますが、地域住民や多職種多機関とのネットワークが必要不可欠となります。感謝のお言葉をいただくことに率直にうれしいという思いも持ち、責務を果たす上で言動や行動の重みを同時に再認識できる場面でもあります。
 地域包括支援センターには、保健師、看護師、主任介護支援専門員、社会福祉士と専門職が配置されていますので多角的視点で課題をとらえる専門性を高じていこうと日々務めております。
 個人的には、自身の活動場面で対人援助職として観察力と洞察力を磨いていきたい。
 認知症の方の場合、本人やご家族の受容の大小、または緊急性の有無等によっても、対応はことなるかもしれません。
 かまくらりんどうの会渡辺代表をはじめ役員の皆さま、このような機会をいただき、立ち止まる時間・考える時間を作ることができました。今後もどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。(地域包括支援センター聖テレジア 管理者兼社会福祉士) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

家族介護教室に参加して  渡辺ヨシ


 7月21日地域包括支援センター聖テレジアのお誘いで、家族介護教室に参加いたしました。ドクターゴン鎌倉診療所、今井一登院長の「自宅で受けられる医療・介護について」の講演があり、平成19年かまくらりんどうの会総会記念講演で現理事長の泰川恵吾先生の「地域医療について」の講演を伺い感激したことを思いました。今こうして10年近くたって、また今井先生のお話を伺い訪問看護の様子や自宅での看取りのビデオを見せて頂き、「住み慣れた自宅で、最後まで自分らしく過ごしていければどんなにか幸せな事だ」と思います。
 ドクターゴン鎌倉診療所の先生方も増えて、訪問看護の車が、地域で活躍されているのは近くに住むものとしては心強く感じます。

◎平成28年8月1日から、次の3か所の地域包括支援センターが増えました。
・鎌倉きしろ(40−4434)・・ 担当地域 大町、材木座 
・聖テレジア第2(38-6612)・・担当地域 腰越(1〜5丁目を除く)、津、手広西鎌倉、鎌倉山
・みどりの園鎌倉(62-0666)・・担当地域 梶原(1〜5丁目を除く)、寺分(1〜3丁目を除く)、上町屋、常盤、笛田  

*次号に鎌倉市の地域包括支援センター一覧表を掲載します。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

7月21日 交流会報告

交流会報告

激しい雨の一日でしたが7名が集いました。 「鎌倉」の歌ではじまり「ふるさと」「茶摘み」と歌ったあとは、恒例の輪投げゲーム。自分の点数を計算するのに苦戦し、思わぬ頭の体操になりました。頭の後は手や指先の力を鍛えるピンポン玉ゲームでした。手先の力は生活に必要不可欠です。皆さんとても熱心でした。
 ティータイムではお茶とお菓子をいただきながら、ご自身の厳しい介護の話、ふるさとの思い出などお話が尽きることがありませんでした。笑って喋って元気になって、改めて交流会の意義を感じた一日でした。 T.K


★8月2日 介護相談会報告★


 猛暑シーズンが始まったためでしょうか今回は通常より少ない参加者で、茶話会のかたちで日頃の思いを話し合いました。話題は主に2つ、介護保険法改定とオレンジカフェについてでした。
 昨年から実施された介護保険法改定は、特別養護老人ホーム利用料の大幅な負担増や介護認定の厳格化によって従来可能だった施設利用が困難になるなど介護者の生活に直結する事柄に、不安や疑問が多く出されました。
 団塊世代が後期高齢者化する(2025年問題)将来に向かい、ますます利用者にとっては厳しい状況になるだろうとの予測に「無関心ではいられない。疑問には、しっかりともの申さねば」「自主自立の道筋を今から考えなければ」という思いをそれぞれが強く意識したようでした。
 オレンジカフェについては、当会の交流会や介護相談会がオレンジカフェと同様な役割を担い、継続して開かれていることを再確認しました。
 「いつでもどなたでも参加自由というオープンな形も貴重だ」という他市在住の方の意見もありました。
 今後の課題として活動の周知方法が挙げられ、知恵や工夫をかさねていこうと、最後に話し合い散会となりました。 T.S

FM戸塚を聞いて 石井澄子

 先月号でお伝えし重複の部分もございますが、FM戸塚[ハグ.ザ.ライフ]でかまくらりんどうの会を取り上げてくださるとの連絡に驚きと喜びとの久々の二重奏を私の胸が奏でました。そして公共の電波から「かまくらりんどうの会の皆様」と呼びかけの相浦やよい様(パーソナリティー)の優しいお声が聞こえてまいりました。「25年周年記念介護体験文集」と「認知症の知恵袋 介護に関する質問と回答のハンドブック」を紹介していただきました。
今後もかまくらりんどうの会の皆様とつながっていかれたら嬉しいですとのお言葉も添えられ、私たちの励みになりそうです。私には初めての体験でしたので録音を致しました。お聞きになりたい方はご連絡ください。

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<第36回鎌倉福祉まつりのお知らせ>
日 時 9月4日(日)10時〜14時 雨天決行 場 所 鎌倉市福祉センター
*「かまくらりんどうの会」は、バザーに参加いたします。
 たくさんの献品ありがとうございました。
 皆様のお越しをお待ちしております。(お車でのご来場はご遠慮ください。)

≪バス旅行のお知らせ》
日 時 10月20日(木) 出発9時30分 解散16時頃 集合場所 スルガ銀行鎌倉支店横
今年のバス旅行は三浦市の「うらり 海を楽しむ里 魚を楽しむ里」で水中観光船や三崎の産直品の買い物、お食事などを楽しむ予定です。詳細は次号でお知らせいたします。今回のバス旅行はマイクロバス(定員28名)使用となります。

【編集後記】 
 この夏は一喜一憂しながら、リオデジャネイロのオリンピックをご覧になった方も多いと思います。日本の選手も大活躍しました。素晴らしかったですね。さてもう9月、これからバザー、バス旅行とあります。体調を整えられて皆さんのご参加をお待ちしています。a. y
☆会報へのご意見、
ご要望は下記の発行者、編集担当までお知らせ下さい。 発行者:かまくらりんどうの会 代表:渡邊武二 TEL45-6307 編集・印刷:菅井TEL46-5369  山際 TEL24-8765      
 

* ・りんどう9月の予定


曜日 内 容 福祉センター 時 間
9月2日 毎週金曜日 コーヒーポット 稲村ケ崎きしろ 13:30〜15:30
9月3日 土曜日 りんどう電話相談 相談室 13:00〜16:00
9月4日 日曜日 福祉まつり 福祉センター 10:00〜14:00
9月6日 火曜日 介護相談会 団体活動室 13:00〜15:30
9月9日 金曜日 運営委員会 団体活動室 10:00〜12:00
9月15日 木曜日 交流会 団体活動室 13:30〜15:30
9月23日 金曜日 会報印刷 団体活動室 9:00〜12:00

 

* ・りんどう10月の予定


 
曜日 内 容 福祉セン ター 時 間
10月1日 土曜日 りんどう電話相談 相談室 13:00〜16:00
10月4日 火曜日 介護相談会 団体活動室 13:00〜15:30
10月7日 毎週金曜日 コーヒーポット 稲村ケ崎きしろ 13:30〜15:30
10月14日 金曜日 運営委員会 団体活動室 10:00〜12:00
10月20日 木曜日 バス旅行 三浦三崎海岸方面 出発9:30 解散16:00
10月28日 金曜日 会報印刷 団体活動室 9:00〜12:00