(認知症を支える家族の会)
皆様は、いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
今年もあとひと月を残すのみとなりました。今年こそ脱コロナの穏やかな 日々を過ごせると期待しておりましたが、第8波到来の声も聞こえます。 天候も冬本番となりました。
*12月の活動は、3日(土)の電話相談(?0467-23-7830 13時〜16時)、 9日(金)の運営委員会、23日(金)の会報印刷のみとなります。
*毎月、次の月の活動予定については、会報でお知らせ致します。
◎新型コロナウィルスの感染防止のため、本年度の活動は今後も変則的に なるかと思いますが、その都度会報でお知らせ致します。
3日(土) 電話相談 13:00〜16:00
9日(金) 運営委員会 10:00〜12:00
23日(金) 会報印刷 9:00〜12:00
鎌倉市中央図書館 島田佳代子
平成30年(2018年)から、鎌倉市内の5つの図書館に「認知症にやさしい本棚」を開設しました。鎌倉市中央図書館では、2階に常設しています。
「認知症にやさしい本棚」では、認知症になっても住み慣れた地域でいきいきと暮らし続けられるように、認知症の人やその家族や地域に役立つ資料をご案内しています。
資料は認知症について知る<About>、認知症当事者が語る<By>、認知症の人も利用しやすい<For>の3つの視点から集めています。
令和4年(2022年)9月には、中央図書館では認知症についての特集展示を行いました。「認知症サポーターキャラバン」のマスコットであるロバのぬり絵を市内の施設(幼稚園、保育園、グループホーム)の方々がぬってくれたものを展示しました。また関連図書を特集し、かまくらりんどうの会の会報や、鎌倉市の市民健康課・高齢者いきいき課作成のチラシを置きました。展示中は子どもから大人までぬり絵を見たり、本を借りたり、チラシを読まれたりと、皆様に関心を持っていただきました。私個人の感想ではありますが、この時期、認知症の本についてのお問い合わせがいつもより増えた気がします。
また図書館職員の取り組みとして、数年前には図書館の職員を対象とした認知症サポーター養成講座を開催し、当時いた全職員が受講しました。認知症になられた方、介護される方々のお困りごとを、少しではありますが学べたことは、認知症を自分事として捉える契機となりました。受講した職員はオレンジリングを身につけ、図書館の館内には「認知症サポーターがいます。」と書いてあるポスターを展示しています。
厚生労働省のHPによれば、2025年には約5人に1人が認知症になると予測されています。今後、認知症への取り組みはますます大切になってくると思います。
これからも認知症について資料と情報を集め、ご提供できるよう努めていきます。資料のご相談など、お気軽にお声がけくださいますようお願いします。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ある頃から主人の寝言が激しくなり、ある時叫びながら、ベッドから飛び降りた事があり、主人に聞いたところ、銃を持った兵隊に追いかけられたと言っていました。常に怖い夢を見ている様で(レム睡眠行動障害)私も危険を感じたことがあり、ベッドを離したり、他の部屋で寝たりしていました。その後、日頃の行動の変化を感じ、物忘れ外来を受診して、いろいろな検査の結果(レビー小体型認知症の)診断を受けました。幻視、幻覚が特徴と言われました。後で知ったことですが「レム睡眠行動障害」と「レビー小体型認知症は」関連があるとの事でした。
私が買い物で1時間ほど留守をし、帰ったところ、主人が今日は大変だったといろんな人が来たの、だれが来たのと聞くと、お坊さん、郵便屋さん、職人さん、わからない人(幻視、幻覚)。私が職人さんにお茶を入れてくれたのと聞くと、そんなどころじゃないよ忙しくて。留守番大変でしたね、ありがとうね、と声掛けをしたら、ホッとした様子でした。こんな会話もありました。
わが家の洋間のソファーに私が柄模様好みなので、カバーを縫い、掛けていましたが、全部はずしてしまうのではずさないように注意をするのですがダメで、どうしてと聞くと赤ちゃんがいる、猫が死んでる、小動物がいる(幻視)とか柄がいろいろな物に見え、本人はカバーが嫌ではずしていた様です。
他にもいろいろなことで、友人に愚痴ったことがありましたが、ご主人は病気で変えることが出来ないので、あなたが考え方を変えるしかないでしょうと言われガックリしたことがありました。
主人は認知症になりたくてなったのではないのに、私はその頃認知症の知識も無く、主人の行動に対して理解出来なくて、私もパニックになり、「なんで」、「どうして」、「こうなるの」と、主人を責めたりしたこともありました。冷静になって寄り添いが出来なかったことは今でも後悔の念にかられます。「涙、涙、ごめんね」
認知症はたくさんの種類があり、人それぞれの症状も違い、症状は長く続かず、段階を経て、徐々に進行するようで、その時々の状態に対応出来る心構えが出来たらよいと思います。介護されている方、忙しくて大変かと思いますが趣味をひとつでも残して継続してください。(私は一時でもホッとする気持ちになれました。)現在は認知症に対して、社会の取り組みも、いろいろな面で進んでおりますが、施設への入所に関して空き待ち、経済的、他の理由から入所出来ず、自宅で介護されている方々へのケア、支援の取り組みが進むように願っております。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
会員の方より次のようなうれしいお電話をいただきました。
「毎月届く会報11月号の会員向けプレゼント(ふろく)は折り紙の“口パクさん”。包みの説明どおりに折り紙の両端を軽く伸縮させると、真っ赤なその唇がまるで若い子がおしゃべりしているかのように動くので、友達に動かしてみせると「わー面白い」と大変喜んでくれましたので、その後折り紙の得意なホームの職員の方に沢山作ってもらいました。皆さんに配ったところ、大好評。普段は無口で、あまり笑われない方も、楽し気な笑顔になられました。
会報と共に笑顔まで届けていただきありがとうございました。
(次は何かな? と楽しみにしています。)」 m.m
*毎号同封のプレゼントは、皆様に喜んでいただこうと会員有志が知恵をしぼり、アイデアを出し合って作っております。喜んでいただけ何よりです。
さて今月のプレゼントは?? どうぞお楽しみください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
令和4年度 鎌倉市成年後見センター市民向け講演会
知ってあんしん 遺言と任意後見
場所 鎌倉市福祉センター 12月9日(金) 14時〜16時
講師 美女平 佳秀さん(司法書士)
定員 30名(鎌倉市在住、在勤の方)
申し込み先 鎌倉市成年後見センター ?0467-38-8003 Fax0467-22-2213
人生100年時代、自分の希望を叶えられるよう制度を学んでみませんか?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
澄み渡る夜空に瞬く星が一層美しい季節となりました。光陰矢の如しと言いますが、あっという間に今年も過ぎ去ろうとしております。コロナも収束したかと思うとまたぶり返し。5回目のワクチン接種のお知らせも来ていますね。
年末の何かと忙しい日が続きます。どうぞご自愛ください。a.y
☆会報へのご意見、ご要望は下記の発行者、編集担当までお知らせ下さい。
発行者:かまくらりんどうの会 代 表:渡邊武二 TEL45-6307
編集・印刷:菅井 TEL 46-5369 山際 TEL 24-8765