(認知症を支える家族の会)
皆様は、いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
りんどうの会は、12月に皆様とご一緒に久しぶりに集まって近況や、ご 相談、情報交換など、つもり積もったお話しをし合う会(仮称 みんなで 集いましょう)を企画しております。 クリスマスも近くお茶とお菓子をいただきながらの会の予定です。
*11月の活動は、5日(土)の電話相談(?0467-23-7830 13時〜16時)、 11日(金)の運営委員会、25日(金)の会報印刷のみとなります。
*毎月、次の月の活動予定については、会報でお知らせ致します。
◎新型コロナウィルスの感染防止のため、本年度の活動は今後も変則的に なるかと思いますが、その都度会報でお知らせ致します。
5日(土) 電話相談 13:00〜16:00
11日(金) 運営委員会 10:00〜12:00
25日(金) 会報印刷 9:00〜12:00
かまくらシニア健康大学公開講座「認知症にやさしい地域社会を目指して」、講師は今注目の加藤忠相氏とのお勧めと、インターネットで講師の活動を調べるとテレビ、新聞、雑誌で取り上げられ、日経ビジネス「次代を創る100人」に選出される48歳と、どのような話が聞かれるか秋日和の9月22日会員3名で会場の鎌倉生涯学習センターに向かいました。
加藤忠相氏は東北福祉大学卒業後、特別養護老人ホームに就職し、3年後の25
歳で「株式会社 あおいけあ」を設立し、藤沢市亀井野に「デイサービスいどばた」、「グループホーム結」を開設、その後、小規模多機能型居宅介護施設(おとなりさん、おたがいさん、いどばた)を開設し今日に至っています。
「利用者さんも自分も居心地が良く、毎日を過ごしたい。そんな場所が無かったから自分でつくりました。」加藤さんの言葉です。
講演内容の聞き漏れもあり、インターネットの資料も一部お借りしますと施設運営方針は、
●認知症になっても住み慣れた環境のもと、穏やかに年を重ねたい。
●命ある限り、自分らしく生き、一人の価値ある人間として存在したい。
そのような願いを実現できる地域と密着したサービスを目指す、とのことです。
講演時のスライドでは利用者さんが赤ん坊を抱いている様子や料理している様子など、など、70代の私が子どもの頃見慣れた家庭の姿が紹介されていました。
世代で分断されず、諸々の交流を通して、相手を尊重、生かし生かされている世代間交流の姿でした。
目的達成のため、施設の壁はなく、子ども達がいつでも出入りできるように遊び場スペースがあって子どもがたむろしており、貸しスペースではお母さん方が利用する姿、デッキでは若いカップルが談話したりと高齢者、子ども、地域の住民が自然に交流できる「認知症にやさしい地域社会」になっていると感激しました。
講演後には参加した事業所や地域包括支援センター、鎌倉市役所担当課等の福祉に携わる方々の顔合わせ・紹介が行われましたが、加藤さんの講演に負けず、熱意に溢れた交換の場になりました。散会後、秋晴れの空同様、ハレバレとした気持ちで、家路につきました。 (m.m)
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10月15日地域包括支援センター「みちテラス」で開かれた、きしろ主催の認知症の方への対応を学ぶリフレッシュサロンに、数名の会員と参加しました。
講師は今泉台のワーキングデイわかばの職員楠純子さん。「わかば」では年2回デイサービス近くの公園の花壇の植え替えや、水やり、草取りなどの日常の手入れをはじめ、空き家や高齢者宅の草刈りなども通所者の方が行っているそうです。このような活動を通し地域への貢献や結びつきを感じることで生活意欲が向上し、認知症の進行抑制にも役に立っているとのの紹介がありました。
その後さらに楠さんより、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症等、それぞれを要因とする認知症の行動の特徴等の説明が、ご自身の介護体験も交えてありました。お話しの中で強調され、特に印象的だったのは、
認知症の方々と信頼関係を結ぶということでした。相手を理解しようと寄り添い、信頼が生まれれば、認知症の方の持つ不安も軽減され、穏やかな気持ちで行動されるとのことでした。講演後参加者全員のミニ座談会がありましたが、その場をリードする「みちテラス」の職員の方の優しく、丁寧な雰囲気と心配りが、参加者の方々のお話を次々に引き出されていたことも心に強く残りました。(Ma)
★会員の感想★
〇講師の楠純子氏の職場であるワーキングデイサービス「わかば」の試みには、大いに関心を持ちました。
デイサービスで認知症高齢者が仕事や役割を得ることで、より意欲的に生活できるということは、わかっていながら実際に活動に取り入れている施設は、まだ多くはないと思えます。(F.N)
〇参加者のお一人、子どもから大人の諸々の団体でボランチィア活動(バルーンアート)している私と同年代のその人は「自分は人生の研修中です」と初心者マークの名札を下げていました。その謙虚さと行動力に感動です。
また、軽度認知症の介護者が諸々の行動に対し戸惑いつつも寛大に受け止めている様子に30数年前に同じように介護した者として、敬服いたしました。
そのほか将来に備えて来られたという方が数人おられ、意識の高さに感心して家路につきました。(m m)
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公益社団法人 認知症の人と家族の会で作成された冊子です。
目次は、1,認知症を理解する。2,認知症と暮らし、3,家族の暮らし、4,困りごと
5,家族への支援なっており、認知症のご本人やご家族が直面する疑問、問題、課題が解説、網羅されています。
冊子を開くと「認知症とともに生きる」 認知症になっても、少しの工夫と周りとのかかわりで安心して暮らすことができます、と、心強い言葉が並んでいます。
ご本人とのかかわり方や、「認知症」への理解はもちろんのこと、介護者自身の生活も大切にしつつ、人生を歩まれることも、強く勧められています。
家族の会のホームページには「【報告書】認知症の人の家族の思いと受けている支援に関する実態調査(2022年3月発行)をもとに、自分や家族が認知症を疑い診断された方々のために心が少しでも軽くできるかもしれないヒントを盛り込んだ冊子を作成しました。」とあります。戸惑いの中にいて、今後の不安を覚える認知症の人の家族にとって、大きな道しるべとなる一冊と思いますし、またご本人、ご家族を支援する方々にとっても、実態を知る貴重な冊子となっています。
★冊子は郵送で入手可能で、認知症の人と家族の会のホームページから申し込め、ます。ホームページより、ダウンロードも可能です。
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足元を踊る色とりどりの落ち葉や頬を刺す冷たい風に、晩秋を感じる季節になりました。駆け足で寒さが到来です。鎌倉も人出が増えましたね。このままコロナも終息してほしいですが。今年もあと2ヶ月、日増しに冷え込みが増す時節柄、くれぐれもご自愛ください。a.y
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