(認知症を支える家族の会)
皆様は、いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
りんどうの会は相談会や交流会などの再開は、第7波の影響を受け、10月 は、かないませんでした。
*10月の活動は、1日(土)の電話相談(0467-23-7830 13時〜16時)、 14日(金)の運営委員会、28日(金)の会報印刷のみとなります。
*毎月、次の月の活動予定については、会報でお知らせ致します。
◎新型コロナウィルスの感染防止のため、本年度の活動は今後も変則的に なるかと思いますが、その都度会報でお知らせ致します。
1日(土) 電話相談 13:00〜16:00
14日(金) 運営委員会 10:00〜12:00
28日(金) 会報印刷 9:00〜12:00
この度は、歴史あるかまくらりんどうの会の皆様に文を寄せる機会をいただきましてありがとうございます。
はじめまして、認知症看護認定看護師の加藤です。本来であれば皆さんに直接お会いしてご挨拶したいのですが、コロナの風が通りすぎるまでこの先の楽しみにしたいと思います。
先ずは自己紹介として、私と認知症との出会いをお話しさせてください。
今から15年前に大病院で働いていた頃、息子が大病を患って、看護師の仕事を1年ほど離れました。幸い息子は何とか元気になってくれ、時間を持て余していた私に知人からデイサービスの看護師のパートをしてみないか?とお誘いがありました。それまでの超急性期病院での勤務経験から、私は認知症の方のことを勝手に困った方達だと思っていたので、正直に申しますとこのお話をお受けしようかととても躊躇しました。その背中を押してくれたのは、『毎日家にいないでいいよ。早く仕事に行って。』というつれない息子の一言です。
そして飛びこんでいった世界は、私が考えていたのとはずいぶん違いました。当時子育てに悩んでいて、その悩みが思わず口からこぼれたら、お世話しなくちゃと思っていたご利用者様にたくさんのアドバイスと励ましをいただき、逆にお世話される結果となっていました。『あなたの子育ては何も間違っていない。あなたの後ろ姿を息子さんは見ている。大丈夫。』いっぺんに30人の父母ができたかのようで心強かったことが思い出されます。その時ハッと目が覚めました。私が病院で認知症の方のことを困った人だと思っていたのは大きな誤りでした。事実は、優しさと知恵ある人生の先輩が困っている姿なのだとその時に、身をもってやっと分かりました。先輩方のおかげで看護師と子育てを両立する勇気をもらい今があります。微力ながらこの先の私の看護師としての時間を、認知症の方への恩返しに使いたいと思っています。
今は認定看護師の肩書があり、何か特別なことが出来る人のような印象を持たれるかもしれません。でも、がっかりさせてしまうかもしれませんが、私自身は皆様と同じ、認知症の方と共に悩める1人です。困った人ではなく困っている認知症の方達が、少しでも望む場所で臨まれる時間を過ごすことができるように、病院で働く看護師として、お手伝いしています。
2025年問題が言われて久しく、現在は今後予測される多死社会に目を向けていく必要があります。突然入院となった時に、最期までどうやって生きるのかを問われ、悩まれるご家族を度々みてきました。
もしお口から食べられなくなったら、どう生きていきたいですか?高名な先生がピンピンコロリは難しく、実際はピンピンヨロヨロドタリだとおっしゃっていましたが、病院に入院される方々を拝見しておりますと否定できないなと思います。たとえ傍にいらっしゃらなくても、認知症があってもなくても、大切な方の、そして、ご自身の今後の生き方について、是非話す機会を今持っていただきたいなと願ってやみません。
毎日が試行錯誤の連続で力不足ですが、何かお役に立てることがあったら、気軽にお声掛けくださいませ。最後に皆様のご健康とご活躍を祈っております。
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8月末にパソコンで検索中、けたたましい警告音と「あなたのパソコンにウイルスが侵入し個人情報が漏洩してしまいました。直ちに下記の番号に電話してください。」という趣旨の音声が何回も繰り返されパニックになった私は音声も画面も消す余裕もなく指示されるまま電話してしまいました。すると、外国人の男性がたどたどしい日本語で「パソコンにウイルスが侵入したので修理しないと諸々の障害が起こる。」パソコン画面上に自分を証明する写真と名前を出し、断りなしに遠隔操作で私の顔も出てきました。これはえらいことになったと思い、諸々問いかけをしても無視され、淡々と自分の話だけしているのでこれは詐欺だと確信して止めますと言って電話を切り、落ち着いたところで警察に、翌日には鎌倉市消費生活センターに内容報告をしました。
警察・鎌倉市消費生活センターともに注意されたこと今後の対策は
・怪しい電話番号には電話しない
・今後も同様の所から電話がきても対応しない。
また、鎌倉市消費生活センターから独立法人情報処理推進機構(IPA):電話03-5978-7509を紹介され電話とそのネット情報を掲載します。
最近のサポート詐欺の相談状況は年間5000件以上寄せられている。にせ修理契約購入金額の平均金額は年々高額化して2020年度は平均681,103円、2021年度は平均141,665円で最近はプリペイド型電子マネー払いが急増して高齢者の被害が目立つ傾向がみられるようです。
最後に、撮られた写真や音声は流用されることはまずないとのことで安心しました。仮にパソコンにウイルスが侵入してもこのような連絡はないとのことです。
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あ 歩く 歩行は心肺機能や筋肉を鍛え、老いを遠ざける
か 噛む 咬筋を動かすことが、脳への刺激に。記憶力もアップ
さ サボる 適当に怠け、疲れをとることも高齢者には大切
た 食べる 栄養状態をよくし、おいしいものを食べることは、脳を活性化する
な 和む うまく気持ちを和ませて、ストレスの解消を
は 話す 人との楽しい会話は、記憶を保つ最高の方法
ま 学ぶ 脳力を維持している人ほど長生きという研究結果が
や 役立つ 人の役に立つことで、充実感や次への意欲につながる
ら 楽観的でいる 何事も明るく前向きに考えることが心身に好影響を及ぼす
ら 楽観的でいる 何事も明るく前向きに考えることが心身に好影響を及ぼす
わ 笑う 「笑う門には福来る」は真実。人と接してよく話しよく笑う
ストレスが寿命を縮め、脳トレよりも会話・趣味・仕事を楽しみ、高齢だからと節制させたり出来ることを取り上げるのではなく、適度に緩く過ごしてもらうのが良いそうです。
◎和田秀樹先生 1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。「和田秀樹こころと体のクリニック」院長。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり高齢者医療の現場に携わる。
「老いの品格」「80歳の壁」「70歳が老化の分かれ道」など著書も多数あります。
(A.Y)
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澄み渡る空気が心地よく感じられる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。猛烈に暑かった夏から秋の初め、思い出になりつつありますね。秋は魚・野菜・果物とおいしいものが店頭に並びます。楽しみです。これからは日ごとに秋冷の加わるころ何卒ご自愛ください。a.y
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