(認知症を支える家族の会)
5日(土) 電話相談 13:00〜16:00
11日(金) 運営委員会 10:00〜12:00
18日(金) 運営委員会 10:00〜12:00
25日(金) 会報印刷 9:00〜12:00
この4月には、妻が今の特養(静岡市)に転居してから早や10年目を迎えます。
新型コロナも2年で終息かと思いきや、オミクロン株による第6波で未曽有の感染拡大で世界中が翻弄されていますが、一日も早い終息を祈るばかりです。斯様な状況下ですが、その後私も妻も何とか無事でおります。第6波直前の正月過ぎに、実に1年半振りにほんの僅かな時間でしたが、妻の面会が実現しました、しかし再び面会禁止が通告されて次回の面接はいつになることやら全く遣る瀬無い限りです。妻の方は、前回のご報告時とあまり変わること無く穏やかに過ごせていました。
私はと云えば相変わらずの巣ごもりシニア生活中です。後期高齢者(75歳)の独居老人で時間がたっぷりあったので、妻の発病当時から在宅介護に奮闘していた頃、その後の介護サービス及び福祉施設の利用に繋げた頃など、色々回想しながら少し整理してご報告しようかと思っていましたが(又の機会)、むしろ自分が妻より先に老いさらばえる(認知症を含め)訳には行かないことが気になり始め、「最後の活動期」を如何にして過ごすかを真面目に考え始めました。そんな折に重々版中でベストセラーの「70歳が老化の分かれ道(※)」なる本を読む機会がありました。その示唆に富む内容を参考に、この70代を如何に乗り切るかにチャレンジし始めている今日この頃です。 (※) 高齢者専門 精神科医:和田秀樹氏の著書
そんなことで、今回は和田氏の同書から共感を覚えて自身の日々の生活に取り込んでいることに就いて幾つか色々記してみたいと思います。
和田氏の主張の骨子は、よぼよぼの80代になるか、ならないかは、この70代の過ごし方にあると云うものです。人生100年時代。現在の70代の日本人はかつての70代とは違い、若々しく健康な人は多いが、この70代の10年間を人生における「最後の活動期」と理解して、70代をうまく生きないと、長生きはできても老いが速まり、活力のある80代を迎えられないと云うことです。気持ちが若く、色々なことを続けている人は、長い間若くいられ、栄養状態の良し悪しが健康長寿でいられるかどうかを決めるとのことです。
<同書が説いている主なポイントの幾つかを紹介すると以下の様に要約されます。
【老いを遅らせる70代の生活について】
1)何事においても「引退」などしないで、働くことが老化防止の最高の薬。
2) 運転免許は急いで返納しなくてもいい。実は高齢ドライバーは危なくない。
3)肉を食べる習慣が「老い」を遠ざけ、陽光を浴びる習慣が人を若々しくする。
4)脳の老化は生活中の「変化⇒受動から能動へ行動を変えること」で防げる。
5)70代の運動習慣の作り方(転倒・寝たきりリスクの減らし方)がある。
6)70代になったら人づき合いを見直そう。
【私がチャレンジ中の内容】
1)何事においても「引退」などしないで、働くことが老化防止の最高の薬。
このポイントは、現役サラリーマンのようにハードに働くことを意味してい
ません。無理のない範囲で何らかの「働き」、例えば、自治会、児童クラブ、趣味のサークル、同窓会の手伝いなど(かまくらりんどうの会の参加もこれに属する)で、定常的に身体や頭を使う生活をすることだそうです。
2)運転免許は急いで返納しなくてもいい。実は高齢ドライバーは危なくない。
最近、高齢者による自動車事故と免許返納の報道が目につくが、実際は若者による事故が圧倒的に多いのが真相で、免許返納を急ぐ必要はないとのこと。 私は、去年の5月(75歳になった折)に免許更新がありました。75歳過ぎると「認知機能検査」を受けなければなりません。私はインターネット上で全問題集(4系統)が公開されてるとのことで、パソコンにダウンロード
しプリントを取り1ヶ月掛けて毎日暗記予習をしました。その結果「今迄で初の満点合格者ですよ!」と講師の方に驚かれ賞賛されました。事前の暗記予習した旨を話したら、講師曰く「認知機能が悪ければ予習しても直ぐ忘れます。その予習で返って認知機能が向上したのです」と言われました。
3)肉を食べる習慣が「老い」を遠ざけ、陽光を浴びる習慣が人を若々しくする。
以前の会報でご報告した「1日2食の生活」は今も続けていて、72Kg〜74Kg(BMI≒22)で「適正体重」をキープ中です。元来好き嫌いは無い方で何でも食します。しかし今振り返ると「タンパク質(魚介類+肉類)」の摂取は欠かしたことがなく、むしろ好んでよく食べています。100歳長寿者には肉を好んで食する人が多いそうですが、あの瀬戸内寂聴さんが良い例かも知れません。また陽光を浴びることはビタミンDの生合成が促されて骨の健康維持に繋がるようで、天気の良い日の散歩はお推めとのことです。
4)脳の老化は生活中の「変化⇒受動から能動へ行動を変えること」で防げる。
「毎日同じ時刻に食事し、決まったルートを散歩し、お決まりのテレビやラジオを楽しみ、決まった時刻に就寝する」と云った単調な生活に、70代の高齢になると概して陥りやすいそうです。趣味のサークル、地域や同窓生との交流、何かのボランティア等で外に出掛けて、他の人と接する用事が生活の中に組み込まれていると「前頭葉が活性化されて」、「受動から能動への行動の変化」が生じ単調な生活を送らない解決策になるそうです。勿論、新型コロナ感染予防には充分注意しながらですが、私は折々に「孤独のグルメ」よろしく安くて美味しい食事処(和洋中華問わず)を探して訪ね歩いたり、安売店を巡行したり、興味を引く映画があれば観に行ったり、地域や同級会の仲良し連中と飲み会したりと「生活の中に変化」を取り入れています。
5)70代の運動習慣の作り方(転倒・寝たきりリスクの減らし方)がある。
この年代で日常的に身体を動かすには「有酸素運動=散歩」が最適で、無理のない範囲(30分以上程度)で定期的に継続的に行うのが良いとのことです。激しい運動は身体を酸化させて老化を速めるので避けるのが望ましい。散歩⇒下肢筋力の維持」で「転倒⇒寝たきりのリスク軽減」になるようで、私は、何か買い出しやらで出掛ける時は「散歩」を意識しながら歩きますが、万歩計によると1ヶ月平均で約50Km(70,000歩)歩いています。1日1万歩には拘らず、自分のペースで継続できる範囲がいいみたいです。
6)70代になったら人づき合いを見直そう。
70代になってもなるべく人付き合いは絶たず続けるのがいいようです。ただし嫌な人との付き合いは絶ち自分の気持ちに素直になって交友関係を見直し、好きな相手、楽しい仲間とだけ付き合えばいいとのことです。私は既に古くから半ば義理で付き合っていた旧知人との交流を止めたりして、人付き合いを徐々に見直し中で「できるだけ人間関係からのストレスが無い生活」を目指しています。
和田氏の同書では、他にも「知らないと寿命を縮める70代の医療との付き合い方」、「介護・死別・うつ・・・70代の危機を乗り越えるには」など多くの示唆に富むポイントが紹介されています。これら詳細は割愛しますが、ご興味のある方は、同書のご購読をお推めします。
我が家でできる無理のない高齢者の運動いや健康法はないかと健康綴を開いたところ特別養護老人ホームの看護師さんが送ってくださった資料がありましたのでお知らせします。
・呼吸の役割を再確認
肺で血液中に取り入れられた酸素は細胞に届けられ、糖質と結合し活動源のエネルギーになります。呼吸の働きにはもう一つ、細胞内に発生した二酸化炭素を体外に排出する重要な役目があります。
・「吸う」より「吐く」が大事
胸式呼吸は気が上がると言われ、腹式呼吸は前者より空気の量が沢山入り気が鎮まり、リラックスすると言われています。自分に合ったやり方を生活の中に上手に取り入れ健康に生かしたいものです。
腹式呼吸の方法は鼻から短く大きく息を吸い込んでおなかを膨らせます。吐く時は鼻でも口でもどちらでもよく、ゆっくり長く息を吐ききります。
・意識した呼吸の効果
リラックスがあります。イライラがとれ落ち着くので興奮時や緊張時に効果的。血圧が下がる、体が温まるなどのデーターもあります。(m.m)
次号会報に令和4年度年会費(2千円)の振込用紙を同封致します。
コロナ禍、お手数をおかけ致しますが、どうぞよろしくお願い致します。
(会計担当)
風に冷たさの残る浅春の日々とはいえ木々の芽吹きに春を感じるこのごろです。今年の冬は思いのほか寒い日が続きました。皆様体調をくずされていませんか?暖かい日中に近所を歩いて気分転換しようと思います。花時は天候が不安定になりがちなので、お気をつけてお過ごしください。a.y
☆会報へのご意見、ご要望は下記の発行者、編集担当までお知らせ下さい。
発行者:かまくらりんどうの会 代 表:渡邊武二 TEL45-6307
編集・印刷:菅井 TEL 46-5369 山際 TEL 24-8765