(認知症を支える家族の会)
14日(金) 運営委員会 10:00〜12:00
28日(金) 会報印刷 9:00〜12:00
コロナ禍が、終息の様子を見せ始めたと思ったら、今度はオミクロン株といわれる新たな変異株が確認され気の抜けない年末・年始を過ごされたのではないかと思います。新しい年が、今年こそ安寧の1年であることを願うばかりです。
この間、りんどうの会の活動も電話相談や会報の発行に限定した活動にならざるを得ない状況でした。そのような中、地域包括支援センターや介護家族から、「介護相談会」の開催の見通しはどうか―というような問い合わせをいただきました。詳細をお聞きしますと介護中の家族の皆さんは、コロナ禍で行動が制約される中とても不安であり、介護経験者であるりんどうの会の会員の経験を聞きたいというような要望が多いように感じました。りんどうの会の活動の中心である介護経験の交流にこそ、私たちの活動の原点があるのだろうと改めて思った次第です。問い合わせには、会が創立25周年記念事業としてまとめた「介護の知恵袋」という小冊子を参考にお送りしました。
私たちが、「かまくらりんどうの会」を立ち上げた30数年前に比べると認知症についてもいろいろなことが分かってきました。「今のところ」認知症は、医学的に治らない病状であるといわれますが、私たちの対応によっては、進行を遅らせることができるものです。認知症に特徴的なことは、「生活の障害」であり、その「障害」をみんなの力と知恵で克服できればー、そしてそんな地域社会にできればーとコロナ禍を契機に再認識をしました。
以前、ご本人の親と義理の親の2人の介護を経験されたある会員は、「いろいろなことがあったけど、話しを聞いてくれる場があってよかった」とおっしゃっていました。かまくらりんどうの会が、みんなの居場所としてこれからも活用されるように皆さんの声を聴きながら誰もが気軽に参加できるような運営をしていきたいと思っています。コロナ禍、大げさな言い方をすれば、「社会の在り方」を問われているともいえるのでしょう。人にやさしい地域社会の構築、みんなで考えていきたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。 渡邊武二
先日運営委員会で詐欺電話の話題が出ました。その中でお聞きした詐欺電話への対策をしている方の対応策をお知らせいたします。
*(電話番号通知サービスを利用しているので)相手の名前や番号を確かめ、不明の人からの電話には出ない。
*かかってきた人が名乗るまで自分からは名乗らない。
*迷惑電話防止機能付き電話にしている。
警察からの詐欺被害防止対策を紹介いたします。犯人の働きかけの多くは電話によるものなので、不審な電話に出ないように対策することが非常に有効です。以下のような対策を実施すれば悪質なセールスによる被害防止も可能です。
電話に出ない他の対策
電話番号通知サービスを利用し、「非通知」の電話に応答しない
電話番号が電話機に登録されているか判別する機能がついている場合、この機能を利用することで知らない相手の電話に出る必要がなくなります。電話番号通知サービスを新規利用する場合は利用している電話会社に問合せください。
12月14日包括支援センターきしろ主催のリフレッシュサロン「みんなどうしてる?在宅介護」というテーマのミニ講座と座談会に参加しました。その報告です。
在宅介護の現実―これからどうなっていくのか、どうすればいいのか。介護者がいろいろと不安感を抱くのは、やむを得ないことだと思います。
そんな時、相談先として頼りになるのが“地域包括支援センター”です。市内には、10か所の包括支援センターがあり、決められた担当地域の「よろず相談所」として機能しています。「地域包括支援センターきしろ」は、その一つです。
*きしろの担当地域=山ノ内 台(一丁目を除く) 小袋谷 大船(一丁目から六丁
目を除く) 高野
介護者は、日々の生活を送るうえでいろいろな困難に出会うことが多くなり、在宅介護を続けるのか、それとも施設入所を考えるのかと、二者択一を考えがちになります。当会の介護相談会でもそんな傾向のように感じています。しかし、その前に住みなれた地域で暮らし続けられるようなサービスがないだろうか、みんなで勉強しましょうよーという催しでした。
最初に「小規模多機能ホーム ちいさな手ききょうの花 鎌倉」倉重さんから「小規模多機能型居宅介護」の説明と「かまくらケアマネ連絡会」の久下さん「ケアプランの具体例」の話を聞き、その後、参加者から介護経験や現在抱えている課題についての発言がありました。(りんどうの会のPRもそれなりにー) 報告は、紙幅の関係から「小規模多機能ホーム」と「ケアプランの具体例」についてゴクゴク概要をまとめました。
【小規模多機能ホーム 制度の名称は小規模多機能型居宅介護】
これは、在宅生活の高齢者が介護を必要になったとき、24時間、365日在宅生活が続けられるように「通所サービス」を中心として、「訪問サービス」や「宿泊サービス」を組み合わせて住み慣れた我が家で暮らしたいという願いに応えるものです。「通所」というのはデイサービス、「訪問」とはヘルパーが自宅を訪問して身の回りのお世話をすること、「宿泊」とは施設で泊まれること。家族が仕事や用事などで不在の時などいろいろ組み合わせてサービス利用ができます。いつも利用しているデイサービスのスタッフに対応していただけるというのは安心ではないでしょうか。この制度は、在宅福祉サービスの切り札のように感じました。
【ケアプランの具体例】
介護保険で利用できるサービスとして、訪問系サービス、通所系サービス、泊まる(短期入所)、福祉用具、施設系サービス、地域密着型サービスを紹介。さらに、「定期巡回・随時対応型訪問介護」の説明があり、大変参考になりました。このサービスは、平均的には3〜4回/日のペースで訪問、夜間・深夜については必要と判断される場合に訪問して身体介護中心の支援を行うというものです。とても、大切なサービスと思いますが、市内に実施している事業者が1事業所しかなく、制度的にも運営が難しい状況もあるようです。私たちが使いやすく安心できるようなサービスになってほしいものです。そして、最後にサービス利用にあたってのいくつか留意点があげられました。
それは、「社会資源の活用」「介護を一人で抱え込まない」「本人の主訴をつかんでおく」「介護する側、介護される側にとって悔いの残らない生活を」などというとても大切な点だったと思いました。
介護保険制度がスタートして20年が経ちました。サービスメニューもたくさん制度化されています。しかし、サービスの選択肢が多岐にわたり、よく理解できないのが現状です。介護に行き詰ったら専門家の力を借りましょう。遠慮なく助けてーと言いましょう。改めてそんなことを感じた時間でした。 (渡邊武二)
明けましておめでとうございます。
一陽来復の春をすがすがしくお迎えになったことと存じます。皆様にお目にかかることがなかなか出来ませんが、本年も変わらずよろしくお願いいたします。この会ができて今年で33年。諸先輩の方々の思いを引き継いでいかなければと痛感しております。寒い日が続きます。体調をくずされませんようお気をつけてお過ごしくださいませ。a.y
☆会報へのご意見、ご要望は下記の発行者、編集担当までお知らせ下さい。
発行者:かまくらりんどうの会 代 表:渡邊武二 TEL45-6307
編集・印刷:菅井 TEL 46-5369 山際 TEL 24-8765