(認知症を支える家族の会)
6日(土) 電話相談 13:00〜16:00
12日(金) 運営委員会 10:00〜12:00
26日(金) 会報印刷 9:00〜12:00
<認知症の相談機関のひとつである包括支援センター>
皆さま、何か生活の中で困りごとのあった時、不安な時、誰に相談されていますか?地域包括支援センターは主に高齢者の、どのような相談もお受けする機関です。困りごとについて一緒に考え、具体的な対処を提案したり、必要時適切な機関におつなぎします。当センターの相談内容は月で集計すると、多い時で半分、少ない時で7分の1ほどが認知症や認知機能低下についての相談です。
<センターでの看護職の動き>
認知症や何らかの原因で認知機能が低下すると、生活で困りごとがおきます。例えば、記憶が保持できないことで、常に探しものする、冷蔵庫が同じ食品でいっぱいになっているなどです。また、仕組みが見えにくいものを使うことが困難になることで、洗濯機や電子レンジの使い方がわからなくなることもあります。なぜ認知機能が低下しているのか、その原因を看護の目で確認し、適切な医療機関につないだり、必要なサポートが受けられるようなサポート体制を築いていきます。
認知機能の低下は様々な原因でおきます。その原因を、その方の病歴や服薬状況、食事状況、生活全般、体調などを総合的に観察、情報収集して推測していきます。診断は医師しかできないことですので、かかりつけ医がついていれば、真っ先にその医師に相談します。診断をうけるまでの予測や、適切な医療へつなぐ判断もしていきます。
<安定した生活、病状の安定のために>
認知機能の低下の診断がついたら、次は環境整備です。認知機能が低下することでご本人が不安な状態が続くと、不安が増大したり、実際起こっていないことを感じてしまったり、より怒りっぽくなったり、鬱々してしまったり・・・と様々な症状がでてきてしまいます。それを予防したり、軽くするために、ご家族や友人、民生委員さん、行きつけのお店、ケアマネジャーさんや介護サービス事業所、などその方を取り囲む方々と協力をして、安心できる環境を整えていきます。認知機能が低下して困ったことが起こって来たら、まずは身近な方に相談し、同時に私達を思い出してください。もちろん、生活のいかなる相談にも対応します。
◎鎌倉市の地域包括支援センター一覧表を別添しています。
ご利用ください。
鎌倉市地域包括支援センター一覧・・・
鎌倉市社会福祉協議会 61-2600 御成町18-10 市役所本庁舎1階
担当地域=十二所、二階堂、西御門、雪ノ下、扇ガ谷、小町、御成町、浄明寺
鎌倉きしろ 材木座1-8-6 40-4434 ヴィラエスポアール103
担当地域=大町、材木座
鎌倉静養館 23-9110 由比ガ浜4-4-30
担当地域=由比ガ浜、笹目町、佐助、長谷、坂ノ下、極楽寺、稲村ガ崎
聖テレジア 38-1581 腰越1-2-1
担当地域=腰越(1〜5丁目)、七里ガ浜東、津西、七里ガ浜
聖テレジア第2 38-6612 津602-184
担当地域=腰越(1〜5丁目を除く)、津、西鎌倉、手広、鎌倉山
みどりの園鎌倉 62-0666 常盤165-8
担当地域=梶原(1〜5丁目を除く)、寺分(1〜3丁目を除く)、上町屋、常盤、笛田
湘南鎌倉 41-4013 山崎1202-1
担当地域=山崎、梶原(1〜5丁目)寺分(1〜3丁目)
きしろ 42-7503 台5-2-8 第三マルモビル102
担当地域=山ノ内、台(1丁目を除く)、小袋谷、大船(1〜6丁目を除く)、高野
ふれあいの泉 43-5977 今泉2-4-10
担当地域=大船(1丁目〜6丁目)、岩瀬、今泉、今泉台
ささりんどう鎌倉 42-3702 城廻70-2
担当地域=台1丁目、岡本、玉縄、植木、城廻、関谷
*お近くのセンターは、どちらでしょうか?お悩みがありましたら、お近くのよろず相談所地域包括支援センターに、どうぞお気兼ねなくご相談ください。
市民健康課の企画で杉山孝博先生の講座を受ける機会に巡り会えました。かま
くらりんどうの会では2007年に講演をお願したと、りんどうの歩みに記してあ
りますが、私が入会させていただいたのは2009年、その時の冊子を頂戴してか
ら一度お話を伺いたいと思っておりましたので念願がやっと叶いました。
レジメ2枚で1時間半 書き留めておかなければ弱くなりつつある頭では覚え
られないと思ったのですが自分の書いた字が読めないというありさま。私後期高
齢者です。2007年の冊子に今回は、激しい言動を理解するための3原則が追加さ
れております。
講座を受けて書き留めたことを
@ 同じことを繰り返すのは すぐ忘れてしまうから
★同じことを何度話しても 3回まではボーダーライン
それ以上は認知の心配
A 記憶の逆行 若いころに戻ってしまう
★会社に行くと鞄を持ったら電車が止まっていると
JRといわず国鉄と お茶 草むしりなどと声掛けを
B 自分にとって不利なことは 認めない
C 食べたことを忘れる
★過食症でも排便量は増えるがおなかも壊さない太らない
D 入浴は不潔だから汚いからと誘うと残像に残り 余計拒否
認知症の予防方法 高血圧 糖尿 肥満 にも注意して
時折会場から笑い声が聞こえ楽しい講座受講でした。是非こんな機会に巡り会
えましたら講座受講してみては如何でしょうか。夕暮れ症候群とは夕方になる
と落ち着かなくなる 不安になり色々の症状が出るとかは、認知症の方ばかり
ではありません。
独居老人の私にも形は違いますが特に雨の夕方は不安が募ります
私の夕暮れ症候群と思います「ひとりじゃないよ]とお地蔵さまが微笑んでい
る友人からの絵手紙眺めて癒されてます。 S.I
*********************************************************************
*皆さまへ (かまくらりんどうの会 電話相談について)
コロナ禍介護相談会などが開けず、皆さまとお目にかかる機会がなくなってしまいました。介護のお悩みなどお持ちの方は多いと思います。そんな時、どうぞ電話相談をご利用ください。相談担当がお待ちしております。会報表紙に電話番号と実施日を掲載しています。(電話相談担当)
この10月には妻が今の特養(静岡市)に移り住んでから早や9年半になります。
長かった緊急事態宣言もようやく解除されて、平穏な生活が1日でも早く戻るのを祈る毎日です。私も妻も何とかこの半年間息災にしております。妻には1年以上も面会できていませんが、2回のコロナワクチン接種でも特に問題は無く、前回のご報告の時と同様で相変わらず穏やかに過ごせているみたいです。私はと云えば、長期に渡る巣ごもりシニア生活のお蔭か?、すっかり贅肉が落ちてスリム(83Kg→70Kg)になりました。数か月前の検診でも異常は無しで、リバウンド抑制(肥満体に戻らないよう)に努めている今日この頃です。
閑話休題、所で今回は9月16日に深沢学習センターホールで開催された杉山孝博先生(※1) による公開講座「認知症と向き合う」の参加者レポート(先月会報)の続編として、「認知症をよく理解するための9大法則・1原則」(※2) の抄訳を紹介させて頂きます。
(※1)川崎幸クリニック院長、認知症の人と家族の会・神奈川県支部代表)
(※2)出典・杉山孝博先生の著作:認知症の9大法則と1原則)
認知症の介護において最大の問題は、症状の理解と対応の難しさにあります。今言ったことも忘れてしまう酷い物忘れ、家族の顔すら忘れてしまう失認、金銭・物に対する酷い執着、徘徊、失禁、暴言、暴力など多彩で、介護者は振り回されてしまう様な深刻な問題があります。認知症の症状を理解し上手な対応に関して、その要点を紹介されているのが、「認知症をよく理解するための9大法則・1原則」です。
第1法則 : 記憶障害に関する法則
@ 記銘力の低下:話したことも見たことも行ったことも直後には忘れてしまうほど の酷い物忘れで、同じことを繰り返すのは毎回忘れてしいまうからです。
A 全体記憶の障害:食べたことなど体験したこと全体を直ぐに忘れてしまいます。
B 記憶の逆行性喪失:現在から過去に遡って忘れて行き、昔の世界に記憶が戻っ
て行きます。以上の様な症状を定義したのが、この法則です。
第2法則 : 症状の出現強度に関する法則
@ 認知症の症状はいつも身近にいてくれる人の前で強く出て、たまに会う人には
弱く出るというのが、この法則です。
A 理由は一番当てにしていて信頼している人には素の自分を見せられるという安
心感からなのです。家族が要介護認定などの申請をお願いして調査員が訪れる
と、その時は毅然と振る舞い家族の目を驚かせることもよくあります。また、
近所の人には愛層よく振る舞う(外面が良い)のもこの法則に起因します。
第3法則 : 自己有利の法則
自分にとって不利なことや失態を指摘されたりすると、素直に認めることができず
とっさに言い訳をします。言い訳も矛盾をつくと怒り出してしまい周囲を困惑させて
しまいます。これは自分の能力低下を認めたくないという自己防衛本能から来ると云
うのが、この法則です。頭ごなしに注意しないで見守ることも大切です。
第4法則 : まだら症状の法則
認知症の部分と健常の部分がまだらに現れたりすると云う法則です。特に第三者の前だと急にしっかりしたりします。いつも認知症の症状がついて回る訳でもなく、時にはしっかりとした一面も見せたりという事は珍しくありません。
第5法則 : 感情残像の法則
言ったり、聞いたり、行ったことはすぐ忘れるが(記銘力低下の特徴)、その時感じた感情だけは消えずに長い時間引きずると云う法則です。特にイヤな感情は残像のように残ります(理性の世界から感情の世界へ)。対応のポイントは、
@ 褒める・感謝する。 「流石だね」「助かるよ」「ありがとう」など本人にとっ
て肯定的な言葉を投げかけ続けると次第に 落ち着いてきます。
A 共感する・同情する。 あれこれと不機嫌の理由を尋ねるよりも、話を聞いて
「そうだね」「なるほどね」など肯定的な相づちを打つと良いことが多いです。
B 謝る。 事実でなくても「ごめんね」「悪かったよ」などお詫びの言葉を投げ
かけていくと自分の主張が受け入れられる安心感から心が穏やかに戻ります。
第6法則 : こだわりの法則
ひとつのことにいつまでもこだわり続けると云う法則です。説得や否定はこだわりを強めるのみ。どのような状況の下でも何か1つの事を延々こだわり続けます。他人が止めさせようとすると、こだわりを強めてしまいます。対応のポイントは、
@ そのままにしておく
A 第三者に登場してもらう
B 場面転換をする
第7法則 : 作用・反作用の法則
認知症の人に対して強く対応すると、強い反応が返ってくると云う法則です。「要介護者の気持ちは介護者の鏡」と云われ、介護者がイライラ接すると、認知症者もイライラ反応したり不機嫌を呈したりします。優しい気持ちで接すると、穏やかに反応してくれます。患者にとって「良かれ」と思うことでも無理強いは禁物です。
第8法則 :認知症症状の了解可能性に関する法則
老年期になると知的機能が低下すると云う特性から、全ての認知症の症状は理解・説明できるという法則です。一見わかりにくい認知症患者の行動も本人の立場で考えると、すべての行動が理解できます。そうなるには認知症に対しても理解と、患者の生活歴などを知ることが大事です。
第9法則 :衰弱の進行に関する法則
認知症の人の老化の速度は非常に速く、健常者の約3倍のスピードだと云う法則です。健常(高齢)者の4年後の死亡率が28.4%に対し、認知症(高齢)者の死亡率は83.2%で、心身の状態は数年後には違う状態になって行きます。進行の速度は個人差があるが、今の患者と一緒に過ごせる時間を大切にしましょう。
原則1 介護に関する原則
認知症の患者は自分が認知できる世界に生きています。介護する側の人は健常者の「常識」や「事実」を押し付けるのではなく、認知症の人の世界を理解して尊重することが大切です。認知症患者が見ている世界と現実の世界とのギャップを感じさせないように配慮することが介護のポイントです。
以上ですが、詳しくは杉山先生の著作のご購読をお奨めします。
今のところコロナ感染者数が8〜9月に比べ下降傾向で気も緩みがちです。このままコロナが終息してくれればと願いつつ、私にとってコロナの2年弱は何だったのだろうかと5年記載の日記帳で振り返っています。
感染が拡大し始めたころから自粛、自粛と呼びかけられ自らというより強制的にせざるを得ない状況で、これでは他粛だなーと思い、私なりの自粛生活をし始めました。
・庭木の剪定・納戸や倉庫の整理・エンデングノートなど終活準備・食料品収納一覧表作成・気に入った布で袋物や簡単洋裁など
これらは何年も前から気になっていたことですが暇になったらやろう、落ち着いたらしようと先延ばしにしていたことです。外出も控え、時間を持て余しているのでこの項目をメモし、ゆっくりですが取り組みました。
一つずつやり終わると何とも言えない達成感、まだまだ断捨離とは言えませんが私なりの2年間になりました。
余禄
習い事の先生から、稽古もなく外出もはばかれるので気が滅入る。あなたは寂しくない・・・。 いえ、私は寂しさを感じません。 MM
こころの健康相談・認知症相談のご案内
鎌倉保健福祉事務所の専門医相談の日程をお知らせします。
ご家族のみの相談も可能です。保健福祉事務所での面接、または家庭訪問がありますが予約が必要です。(ケースワーカー、保健師の相談は随時受け付け)
お問い合わせ、申し込みは県保健福祉事務所保健予防課 精神保健福祉担当迄。
住所 鎌倉市由比ガ浜2-16-13 0467-24-3900
実施日 11/10(水 午前)11/16〈火 午後)11/26(金 午後)12/2(木 午前)12/20(月 午前) 12/16(木 午後) 令和4年 1/12(水 午前) 1/18 (火 午後)1/28(金 午後)
落ち葉がはらはらと散り敷く季節になってきました。残念ながら秋のバス旅行は、来年度になってしまいましたが、その日を楽しみに待ちましょう!
向寒の折柄体調を崩されませんように実りある晩秋をお過ごしください。a.y
☆会報へのご意見、ご要望は下記の発行者、編集担当までお知らせ下さい。
発行者:かまくらりんどうの会 代 表:渡邊武二 TEL45-6307
編集・印刷:菅井 TEL 46-5369 山際 TEL 24-8765