(認知症を支える家族の会)
3日(土) 電話相談 13:00〜16:00
9日(金) 運営委員会 10:00〜12:00
23日(金) 会報印刷 9:00〜12:00
子育てに積極的にかかわっている男性を「イクメン」というのは、よく知られている。では、介護を担っている男性を何と呼ぶのか? 「ケアメン」と呼ぶ。
当会が主催する相談会について、ある相談機関から問い合わせがあった。内容は、妻を介護している夫が、実際に介護経験のある人たちの話を聞きたいという希望があり、りんどうの会の相談会を紹介したいが―というものであった。いいねー。ぜひ、ぜひと言いたいところだがコロナ禍であり、現在相談会の開催を見合わせている。
相談会は、原則として月1回第1火曜日の午後に介護体験を話し合うものである。介護現在進行中の方々と介護経験者が、困りごとや対応の仕方、施設入所、介護サービスの利用などなど、もろもろの経験交流をするものである。トイレの失敗、物忘れ、薬の服用、食事の工夫など、そこでは世間一般に言われる認知症に関する諸々の事象が話し合われる。
コロナ禍が収束したら相談会にお出かけいただくこととして、当会が創立25周年記念事業として作成した「介護体験文集」と「認知症介護の知恵袋 介護に関する質問と回答のハンドブック」を紹介させていただいた。この2冊には、介護者の心の内と介護を通して得られた介護の知恵がぎっしりと詰まっている。相談会開催ができるような状況になったら、ぜひ、ご参加いただき交流を深めたいと思う。
今、「男が介護する 家族のケアの実態と支援の取り組み」(津止正敏著 中央公論新社刊)を読んでいる。まだ、読書の途中でこの原稿が会報に載るころには読了していると思うが、途中報告をさせていただきたい。
著者は、長いこと京都市社会福祉協議会に勤務、その後研究職の転じ、現在立命館大学の先生をされている。2009年に「男性介護者と支援者の全国ネットワーク(男性介護ネット)」を立ち上げた方である。
女性中心で行われてきた介護、今では男性が担い手の3分の1を占めているという。それでも多くの男性は、妻や父母の介護が目前に迫ったらオロオロするのは当然ではないだろうか。介護経験の交流は、生きた教材と言えるだろ。
介護男性によるいろいろなエピソードも紹介されている。
『妻のブラジャーを買いに行ったとき、店員さんにサイズを問われて、
「オタクと同じくらいと言ったら、それはないだろう?と笑われた」と
話す人がいた。』
ここまで、話せるような仲間づくりができると介護ストレスも溜まらないだろう。
また、この本では、江戸時代の諸藩の資料や武士の残した日記などから武士が担っ
た家族介護の実際を、いろいろな研究文献から引用されており興味が持てる。「介護する男性も、育児する男性も、かつての江戸時代では珍しいことでもなかったようだ。であれば、男たちが育児や介護の現場から撤退、あるいは排除されるのが当たり前になったのは、いつ頃からだろうか」という問題意識は、最近のジェンダー論争から見ても興味深い。
さて、最後に小生の介護と呼べるほどではない経験を記しておく。
98歳の義母を3年ほど前に見送った。在宅でデイサービスを利用し、その後老人保健施設・特別養護老人ホームという順序でサービスを利用した。小生の配偶者は、一人娘のため介護はおのずと私との分担ということになる。毎晩交代で泊まり込み、トイレ介助が主な仕事であった。幸いトイレまで誘導すれば自分で用を足すことができ、紙パンツの上げ下げが主な支援ぐらいで済んでいた。それでも、交代の泊まり込みは結構堪える。これで、オムツの交換があったらきつかったと思う。
介護問題は、避けて通れない課題である。使える制度は、目いっぱい使うべきだ。以前と違って相談できるところはある。困ったことがあったら困ったと言おう、助けてほしい時は助けてと言おう、そうすればきっと途が開けるはずだ。そんな地域社会でありたい。誰もが福祉に関心を持ち、住みやすく安心した生活が送れるようなまちづくりが必要だ。
福祉はまちづくりだ。
頑張ろう! ケアメン-!!
★桃の精さんより
・家から2分 鎌倉ブランドといわれる美味しい野菜の故郷があります。好天の日には箱根の二子山、右に目を移していくと富士山 丹沢大山の眺望が開けてます。私のウォーキングコースです。ある日のウオーキングで目にした、3人組のブロッコリーの収穫風景をお伝えします。まず1人が畑から収穫したら、3〜4m離れた2人目に投げ、見事キャッチしたあと、傍に座る3人目に手渡し、その方が箱詰めします。採る、投げる、詰めるの動作の鮮やかなこと。これはフレイルにはならないでしょうね。
他の野菜でも同じかな?大根は??
・次のお話。畑の片隅に置かれていた一体の五月人形 見るたびに痛わしいと眺めて通るだけでした。ある日なくなっていて、かわりに立て札に「ただいま入院中 コロナではありません。元気になって戻ります。」と。人形が心優しい方の目に留まり 私も嬉しくなりました。もう3か月 まだ戻りませんが元気な姿が楽しみです。
・私の姉との話です。姉は認知症になってしまいました。3月3日 うれしい雛祭りの歌を♪あかりをつけましょぼんぼりに〜♪と、姉と何十年ぶりかで二人で歌いました。姉は 思い出し、2回目には一人で歌いました。次は5月の節句 ♪屋根より高い鯉のぼり〜を私も思いだしておかないと偉そうに歌えないかな?
紙面汚しの近況を。
コロナが終息いたしましたら、ご一緒にウォークしませんか?
今は土筆が競争で背伸びしているように見えます
そばでタンポポが色を添えてます。
★陽だまりさんより
・することがないと頭重になるので、今年に入ってからは家にある布を使って、主に手提げやポシェット等の縫物をしています。2月はミニミニのひな人形を作って、毎月検診していただく歯科医院の受付に飾らせていただいたところ、小学生がこれ作りたいと。伝え聞き嬉しくなり、次はミニミニ鯉のぼりを作りますと約束してしまいました。いくつになっても人に褒められる、認められるってうれしいですね。一人暮らし、猫が日なたで根伸びするような日々を過ごしています
社会福祉法人 湖成会 「雪のほこら」 (〒247-0075 鎌倉市関谷1604-1)
特別養護老人ホーム 90床 短期入所 10床
2021年(令和3年) 8月1日開所予定です。
詳細は、雪のほこら開設準備室 0467-55-5684に、お問い合わせください。
春の嵐に地震.コロナ以外にも落ち着かない毎日です。そんな時鎌倉の自然に心の均衡を助けられていると思うこの頃です。風光る5月には皆様とお目にかかれますようにと願っています。その日をめざして、役員一同孤立しがちな男性介護者の支えとなれる活動や皆さんで楽しめるプログラムにアイデアを出し合っております。皆様、どうぞお元気でお過ごし下さい。
風光りすなはちもののみな光る(鷹羽狩行)Mm
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