かまくらりんどうの会 (認知症を支える家族の会)かまくらりんどうの会 今月の話題

更新日: 2020年5月23日

6月の話題

かまくらりんどうの会 今月の話題です

* ★6月のかまくらりんどうの会の活動は、中止になります。★


 現在新型コロナウイルス感染防止のため緊急事態宣言が出されています。 そのため介護相談会、交流会などの会の活動すべては、5月に引き続き中止となります。
 

*★新型コロナと私たち M.M★


 今や世界中に感染拡大し、感染予防のために3密(密閉・密集・密接)を避ける、外出時のマスク着用、帰宅後に手洗い、外出自粛など生活様式にも変化をもたらしています。
 介護されている方、介護関係者の方々は以前にも増してご苦労され、様々に工夫もされています。皆さんに伺った現在のご様子の一端をご紹介します。

Aさん(在宅介護)…コロナ流行前と同じくショートステイ、デイサービスを利用できています。買い物も、近所に住む娘が手伝ってくれるので、以前と変わらない生活ができています。

Bさん(在宅介護)…4月中旬デイサービスなど施設利用ができなくなりました。5月中旬に施設利用が再開になってからも、施設利用を自粛して自宅で週1回の訪問看護やマッサージを受けています。(お心を尽くした介護と工夫に頭が下がります。ご自分の体調 にも十分に位配慮してください)

Cさん(施設入所)…ここ数ヶ月、感染予防のため面会禁止。施設に電話すれば担当者から様子は聞けます。最近、大腿骨骨折の報告を受けましたが面会できず、コロナ前は私たちを認識できていましたが、今度会ったらわかるか心配です。(会えないということはご本人、家族にとっても不安が募りますね。)

特養別養護老人ホーム施設長…家族との面会はロビーでの窓越しなります。外部の方の出入りは原則禁止(医師など必要最低限)、で業者委託の掃除なども職員が代行しています。ショートステイは利用前に検温と症状を聞き取り、施設でも検温しています。入所している方は、行事等が無くなり、ストレスがあるのではないかと思います。(施設職員の方々の過重労働が心配です。介護職、ご本人のためにも早く新型コロナが収束するよう、私たちも3密を避け、外出自粛を心がけましょう。)
 
 

巣ごもり生活 良いことも S.I


オレンジカフェ
 鬱の経験者ですので、またまたコロナ鬱に落ち込むのではと・・・ テレビを見て腹を立てて一人文句を言い 誰かに電話するのも面倒、買い物もマスクして消毒をしてアー面倒、あるもの食べておけばいいかと。
 巣ごもり生活、体重は増えるし、脳みそは減るし、車の運転忘れそう、と。
 でも  昨年買い替えたミシンでマスクを作り何人かに喜ばれ、これは良し。
 友人に年金生活者が今は一番最高かもと言われ、変に納得。 
 コロナ生活にも慣れたのか、最近は家の周りを歩いてみると、50年前は山と畑だった家の周りに素敵な公園も沢山でき、畑に花を植えている方もいたり、ウォーキングを楽しみながら携帯で写真を撮り、プリントして手紙を出したりしてます。 マスクが暑苦しく思いますが、ノーメイクなのでマスクに助けられ最近は行動してます。すれ違いの挨拶は、皆さんあまりしません。早くにっこり笑って挨拶ができること願ってます。
 皆さんに早く会いたいです。       

   

現実を見つめる勇気  M.H 


 私は兄2人、弟1人の4人兄弟です。数カ月の間に下の兄が仕事中に具合が悪くなり救急搬送され、4カ月位の入院生活を終えました、コロナウイルスの影響で、病院より自宅の方が安全でしょうとの事で、自宅療養しています。家族がいるので安心しています。
 上の兄は、自宅でコタツに入ったまま脳梗塞を起こし動けなく、4〜5日間位そのままの状態で、警察、レスキュー隊の出動で救出され、腎不全、熱中症、両足に血栓あり、褥瘡(床ずれ)が酷く(後に皮脂移植手術を行いました。)最悪の状態でした。
 兄は一人暮らしのため、私が主に用事をこなしつつ、私も白内障の両眼の手術の予定が入っていたため焦りましたが、無事終えました。上の兄の2箇所めの転院も終え、兄はリハビリに専念できる様に回復しており、家に戻りたい、運転をしたい、釣りに行きたいの一心で頑張っています。その兄の姿にエールを送ります。同時に現実を見つめ、いろいろな環境をふまえ、私の役割と考え、出来る範囲で兄を支えていける様に、自分にもエールを送りたいです。  

今は命が大事! Y.K 


 新型コロナウィルス感染拡大防止の為、施設入所中の家族への面会が出来なくなってしまいました。週3日は面会に通っていたのに、完全に会えなくなり気持ちが萎えてしまいました。でも「今は命が大事!」と自分に言い聞かせ気持ちを切り替え、今まで行えなかった断捨離や部屋の模様替えを思いきって行いました。着なくなった衣類を処分し、窓に真っ白なカーテンを付け替えたら、部屋が明るくなり気持もすっきりしました。そして窓際に庭の花をアレンジして飾り、自分へエールを送っています。

*現在放送中のNHKの朝ドラ「エール」にちなみ、応援したい方に、みなさんそれぞれがエールを送りました。  

アジサイ抄 A.Y 


 初夏の梅雨の季節、あちこちに咲く鮮やかな色のアジサイを見かけます。雨に濡れた花は風情があり目を楽しませてくれますね。
 調べてみました。日本に古くからある品種で奈良時代から記録があるのに花として人気はない時代が続きます。
 アジサイはアジサイ科アジサイ属で日本に自生しているガクアジサイが原産です。アジサイの漢字を「紫陽花」としたのは平安時代の歌人源順(みなもとのしたごう)といわれています。
 書物に登場したのが「万葉集」が最初といわれて2首読まれています。「味狭碧」「安冶佐為」と使われています。
 平安時代になると漢字辞典『新撰字鏡』に「安冶左井」と書いてあります。少し字が変わってきています。
 安土桃山時代になると手まり咲きのアジサイの記録があります。最も古い絵は「松と紫陽花図」織田信長や豊臣秀吉に仕えた狩野永徳の作といわれ重要文化財に指定され京都南禅寺に所蔵されています。
 江戸時代になると尾形光琳・俵屋宗達・酒井抱一たちによってアジサイが描かれています。松尾芭蕉もアジサイに関する俳句、葛飾北斎も「あじさいに燕」という絵画があります。
 江戸時代末期長崎の出島でシーボルトという医師が滞在していましたが、その後国外退去処分になり(国籍詐称)母国オランダに帰国します。帰国後『日本植物誌』を記しアジサイ14種を紹介しています。持ち帰ったアジサイが人気を博し品種改良が盛んになったそうです。
 明治大正になり中国からロンドンそしてフランスと育種が始められ、日本に逆輸入されています。戦後観光資源として注目され人気が出てきて、国内に名所がたくさんありますね。特に寺院が多いのは理由があり、死者に手向ける花と考えられたからだそうです。


 現在ではその鮮やかな色や形で人々をひきつけます。以前は花言葉が「移り気・浮気など」と変わりやすい色も敬遠されたこともありました。しかしながら今は「一家団欒」といわれ、小さい花が集まって一つの大きな花に見えることから家族の仲の良さと繁栄を象徴しているとされています。品種数は450を超え多様な花形や花色が私たちの目を楽しませてくれます。遠くには出かけられないけど近場でアジサイを愛でリフレッシュしましょう。  

編集後記 

 
外出自粛が続いていおりますが、いかがお過ごしでしょうか? 一歩外へ出ると紫陽花が大きく葉を広げ、たくさんの蕾をつけていました。この蕾が綺麗に色づく頃には新型コロナウィルスが収束することを願っています。皆様と共に活動できる日が一日も早く訪れますように。y.k

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