かまくらりんどうの会 (認知症を支える家族の会)かまくらりんどうの会 今月の話題

更新日: 2018年12月26日

1月の話題

かまくらりんどうの会 今月の話題です

* ★あけましておめでとうございます★


 新年おめでとうございます。お元気に新しい年をお迎えになったこととお喜び申し上げます。
 昨年、11月3日・4日の両日、当会の設立30周年記念事業「福祉機器にふれてみませんか?」というテーマで福祉機器の展示会を開くことができました。多くの皆様にご協力をいただきましたことにお礼申し上げます。両日で約200名の参加を得ることができ、アンケートでも好意的な評価をいただくことができまして、会の重要性を改めて認識することができた催しであったと思っています。
 長く活動を続けることはとても大切なことで、会員が楽しく、無理をせず、できる範囲で参加することではないかと思いました。引き続き31年・32年…と活動を積み重ねていきましょう。
 さて、平成31年度から3年間の「第8期高齢者保健福祉計画」の改定作業が始まっています。これから3年間の事業量などが決まってくる大事な時期を迎えます。介護保険を取り巻く状況は、相変わらず厳しいものがあります。
 私たちも大いに意見を述べ、計画策定に参加して、計画実現に向けた活動を進めていきたいと思っています。今年も、いっしょに楽しい会の活動になるよう頑張っていきましょう。               渡邊武二
 

*★新年会のご案内★


お食事をしながら、楽しいひとときをご一緒に過ごしましょう。
(交流会は新年会になります)
・日 時・・・1月9日(水)11時30分〜14時30分  
・ところ・・・鎌倉市福祉センター第1・第2会議室
・会 費・・・1,000円
・申込先・・・向山(46-6424)石井澄(45-3953)
・締 切・・・12月27日(木)
☆獅子舞・会員の舞踊など盛りだくさんです。
 ご本人様もご一緒に。
 多数の方のご参加をお待ちしております。 
 

奇跡のハーモニー  高嶺紀子


オレンジカフェ
私の父は、今年93歳を迎えましたが、お陰様で鎌倉市内の老人ホームで、スタッフの皆様に支えて頂きながら元気で暮らしております。そのホームでの生活は、今年の夏で三年目に入りましたが、入所以来、父は心の平安を取り戻し、穏やかに生活出来ておりますことを、家族として心より感謝しております。

 実は、二年半前までは、そのような日が来るとは、全く思えませんでした。その頃の父は、家電の買い物に固執し、まだ壊れていないのに、家電量販店に電話をかけ、次から次へと家電を購入し、私は困っておりました。ケアマネさんは、大変良い方でしたが、普段の父がしっかりしているために、なかなかご理解いただけませんでした。そこで私は、鎌倉市役所でチラシを手にした事がある「かまくらりんどうの会」の介護相談会に思い切って行ってみようと思い、参加させていただきました。
 りんどうの会の皆様は、私の悩みを大変丁寧に聞いて下さり、私に「お父様の買い物のメモを取り、記録する。」ということをご指導下さいました。私は早速、父がよく購入していた家電量販店に出向き、事情を説明し、父の家電の購入記録を見せていただきましたが、その記録は実にレポート用紙二枚分ありました。
 そして、その家電購入記録をケアマネさんにお見せしたところ、「これは大変だ!」と、すぐに老人ホームをご紹介下さり、そのホームの見学に主人と行った翌日に父は自宅で倒れて入院し、命に別状はなかったものの歩行が困難になり、(その入院中に、見学したホームと同系列の鎌倉市内のホームに空きが出来)退院と同時に現在お世話になっているホームに入居させて頂く事が出来ました。

 あまりにもスムーズに運んだことを主人は大変驚きましたが、私はやはりあの時「かまくらりんどうの会」にご相談させていただき、ご指導いただいたことが、非常に大きかったと「かまくらりんどうの会」の皆様に、大変感謝しております。
何よりも、父が大変落ち着いて日々の生活を送らせて頂いていることで、私も少しずつ自分のやりたい事が出来るようになりました。

 私は、ヴァイオリンの演奏家ですが、現在友人知人のご家族がおられる施設やオレンジカフェ等で、慰問演奏させていただいております。私の演奏を聴いて下さる皆様が大変喜んで下さっていることに、私自身大きな生きがいを感じております。そしてこの慰問演奏こそ、私の父と「かまくらりんどうの会」の皆様とのご縁で繋がった奇跡であると、私は思っております。

  

外国人労働者と介護の仕事 坂井レイ子(社会福祉士 ケアマネジャー 看護師)


オレンジカフェ
11月末に、14業種について、外国人労働者の受け入れを国は提示しています。介護現場もその一つです。初年度に5000人、5年目の累計は5〜6万人を受け入れるとのこと、5年間で10倍に膨らむと見込んでいます。介護の仕事は他事業より、月額10万円程度の開きがありますから、賃金が安いという不満が出てくるのではないでしょうか。『外国人労働者を安い賃金で補充する』のでは、上手くいくわけはありません。介護の仕事に取り組んでもらうには、他事業と同じ賃金にすることが、一番にすることだと思います。
 仕事をしていく上で、コミュニケーションがとれないと、何を言っているのか伝わりません。どうして欲しいのかもわかりません。外国人介護士に分かってもらう工夫も必要でしょう。いろいろなことが起こりうるでしょうが、人手が足りない世の中になりましたから、受け入れなければなりません。コンビニやファーストフード店では外国人が大勢働いています。
 文化も習慣も異なり、家族を呼び寄せられないとか、条件の良い職場に転職できないと評価され、「日本では働きたくない」と敬遠される可能性もあります。外国人労働者とどう一緒に生活するか、国の形自体が急激に変わってしまう時代にどう対処するか、大きな問題を抱えています。国会では入管法改正が成立しましたが、議論することは民主主義の基本、多数決で決めれば良いというものでは無いと思います。

  

* 介護の悩みお電話下さい。りんどう電話相談(認知症相談)

相談電話担当者


1月5日(土)
午後1時〜4時

福祉センター2階 相談室

相談電話 りんどうテレホン0467-23-7830 

会員以外の方の相談も受け付けています。
一人で悩まずお電話ください。

介護経験者がお待ちしております。
プライバシーは十分留意いたします。
福祉センター2階 相談室へお越しくださっても結構です。

 

介護相談会で思うこと (12月4日介護相談会報告) 


 色づいた銀杏の葉が舞い散る小春日和の日、12月4日、12名の方をお迎えして、今年最後の介護相談会が開かれました。今回は、嬉しいお話しが二つあり、お知らせいたします。
 まず一つめは、今まで「ショートステイ」の利用を躊躇していらした方が、思い切って利用を決断されたことです。相談会のある週末からの利用ということでしたので、次の相談会でのご報告が待ち遠しいです。
 もう一つは介護に悩まれたご家族が介護相談会に参加され、会員からのアドバイスがもとで、すべてが順調に運び、介護される方、介護する方それぞれが、今大変落ち着いた毎日を送っていらっしゃるというご報告を、伝えにいらしてくださったことでした。
 りんどうの会の発足当時とは今は異なり、多くの相談機関がありますが、このようなお話を伺い、30年間地道に活動を続けてきてよかった、との感慨をもちました。

  

地域の責任は誰にある 溝下一孝(社会福祉法人きしろ社会事業会 稲村ケ崎きしろ施設長) 


 今年は、自治会の組長になったばかりに、神社の掃除や夏祭りの模擬店の担当や防災訓練や回覧板や広報の準備などなど、それはそれは盛りだくさんに地域のことをやってます。十年に一度回ってくる輪番制の組長なのですが、これが結構忙しいです。
 仕事では介護や福祉に携わらせていただいて地域の福祉と言っているのですが、地域住民としての私はなんにもやっていなかったと実感です。
 他の地域と同じように私の地域・自治会でも高齢化が進み、神社の草刈の時などは、こんなご高齢の方々が今までやってたのかと、自分の今までを反省したりと地域の現状を肌で実感しました。
 地域のネットワークと言えば聞こえがいいですが、それは地域の行事などに参加した時の個々の方々が抱く実感で、自分のことから隣りの人や自分の住んでいるところへの関心によって人と人が繋げられ、地域の安心になってゆくことなのかもしれません。


 地域の責任は誰にある?、難しいことですし永遠の課題かもしれません。地域包括ケアは自助・互助・共助・公助のもと、地域で進めていくと言われて久しいですが、地域住民の個々のこの実感に委ねられるところと、地域の安心安全に少なからず責務を担っている社会福祉法人を含む介護サービス事業者、そして行政がどう係っていくか、人と人を繋ぐ「場」と「時間」を、どう責務をもって取り組んでいくかではないかと思います。


 地域の福祉の向上に責任のある者と、地域住民の個々の実感、この両方が必要なのかもしれません。かまくらりんどうの会の「コーヒーポット りんどう」は、会員の方のこの実感と、きしろの責務から始まりました。このようなことのできる「場」や「時間」は、ますます必要になってくるのでしょう。 りんどうの会の活動30年は、まさに個々の会員の方々の「実感」によるところが大きいのです。そのおかげで、きしろは安らぎのひと時をいただいていています。


 組長活動も残り半期ですが、来年からは夏祭りや防災、神社の清掃など休みをとってでも参加するつもりです。つもりじゃいけませんね(笑)参加します。

  

受賞おめでとうございます 


平成30年11月27日、鎌倉生涯学習センターホールで社会福祉協議会主催の第10回地域福祉推進感謝の集いが開催されました。
 この集いは、これまで長年にわたり福祉活動を続けてこられた方々の功績をたたえ顕彰するとともに、福祉の輪を広げることを目的としています“と紹介されています。
 「かまくらりんどうの会」では、渡辺ヨシさんが、社会福祉功労者として表彰されました。渡辺さんは設立30年目の当会で20年以上活動に携わられ、認知症の方、また介護されるご家族の方々を温かく支えて来られました。介護家族の方からの信頼は厚く、相談はもとより、アイデア溢れる手作り介護グッズ(11月2日付東京新聞でも紹介)の作成で、心ばかりでなく身体へのサポートも含め、文字通り福祉の輪を地域に広げておられます。

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  ◎丹野智文さん講演会「認知症とともに笑顔で生きる」

日時 平成31年1月29日(火)14時〜16時
場所 鎌倉芸術館小ホール
申し込み・問い合わせ 鎌倉市市民健康課 61-3977

*39歳でアルツハイマー型認知症と診断された丹野智文さんの講演会が あります。仙台在住、二人の子どもの父親であり、周囲の理解を得て仕事も 続けられている丹野さんのメッセージに、耳を傾けてみませんか? 出会いを大切に、人と人とをつないで行く丹野さんの生き方に励まされる方 も多いはずです。
*著書は「笑顔で生きる」(文芸春秋社刊)1566円
 
 *市民健康課の中学生の認知症サポーター講座では、丹野さんの紹介ビデオで学ばれるそうです。今回の講演会は市民健康課保健師さんが研修で会われた丹野さんに講演を依頼。こころよく受けてくださった結果だそうです。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
新年会のお知らせ

平成31年1月9日(水)  11時30分〜14時30分

鎌倉市福祉センター 第1・第2会議室  会費千円 

申し込み 向山46-6424  石井澄45-3953  締切 平成30年12月27日
◎獅子舞の獅子頭に噛んでもらえば、良い年になること間違いなしです。
◎会員の方々の艶やかで、また颯爽とした舞踊が、今年の見どころです。
◎申し込み締切まで日数が無く、申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いいたします。    

編集後記 

 
あけましておめでとうございます。
 年が改まり、厳しい寒さの中にもすがすがしさが感じられる日々ですが、お健やかにお過ごしでしたでしょうか。 平成もあと少し、この一年が皆様にとってお健やかな年でありますように、平和な年でありますようにと心から願っています。 またよろしくお願いいたします。a.y ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆会報へのご意見、ご要望は下記の発行者、編集担当までお知らせ下さい。
発行者:かまくらりんどうの会   代 表:渡邊武二 TEL45-6307
編集・印刷:菅井 TEL 46-5369  山際 TEL 24-8765

     
 

* ・りんどう1月の予定


曜日 内 容 福祉センター 時 間
1月5日 土曜日 りんどう電話相談 相談室 13:00〜16:00
1月8日 火曜日 認知症介護相談会 団体活動室 13:00〜15:30
1月9日 水曜日 新年会 第1・2会議室 11:30〜14:30
1月11日 金曜日 運営委員会 団体活動室 10:00〜12:00
1月11日 毎週金曜日 コーヒーポット 稲村ガ崎きしろ 13:30〜15:30
1月25日 金曜日 会報印刷 団体活動室 9:00〜12:00

 

* ・りんどう2 月の予定


 
曜日 内 容 福祉セン ター 時 間
2月1日 毎週金曜日 コーヒーポット 稲村ガ崎きしろ 13:30〜15:30
2月2日 土曜日 りんどう電話相談 相談室 13:00〜16:00
2月5日 火曜日 認知症介護相談会 団体活動室 13:00〜15:30
2月8日 金曜日 運営委員会 団体活動室 10:00〜12:00
2月21日 木曜日 交流会 団体活動室 13:30〜15:30
2月22日 金曜日 会報印刷 団体活動室 9:00〜12:00