かまくらりんどうの会 (認知症を支える家族の会)かまくらりんどうの会 今月の話題

更新日: 2017年4月29日

5月の話題

かまくらりんどうの会 今月の話題です

* ★認知症介護相談会★


・日 時・・・5月2日(火)13時〜15時30分
・ところ・・・福祉センター 団体活動室
☆体験談を通して、知恵の交換をする会です。
 介護体験者がお待ちしています。お気軽にご参加ください。   

★交流会★
・日 時・・・5月18日(木) 13時30分〜15時30分
・ところ・・・福祉センター 団体活動室
 ☆同じ経験仲間の集まりです。ゲームや茶話で心身ともにリラックス
  しませんか。ミニ講座は口腔衛生のお話です。講師は歯科衛生士の
  石川敦子さん。皆様のご参加をお待ちしています。

 

認知症介護相談会に参加して  坂井レイ子


オレンジカフェ
 介護保険が始まってから、包括支援センター・保健所・介護事業所・ケアマネ・医療機関など、相談できる場所は格段に増えました。
 『りんどうの会・介護相談会』は、公的権威を持たないけれど、同じような悩みと問題を抱える者同士で行っている自助グループなので、当事者たちが独立しているのが大きな特徴です。ですから、介護保険制度による専門家の補完や代替えとは違うと考えています。

 私自身、古い話ですが、当時まだボケ老人と言われた実母の介護が原体験にあります。そしてケアマネを職業にしていましたから、情報も持ち合わせていました。それで却って「こういう場合は、こうした方がよい」とつい言ってしまい、指示的になりやすいな・・・と思いました。相談者の方々は、そんなことより、「聞いてほしい」と思っていたのです。

 介護の苦労をした仲間として、姿勢と答え方には、まだまだ研鑽を積む余地があると感じています。
 人は、傾聴や共感をされるだけで気持ちが楽になったり、自分の詰まっていた思いがほぐれて、言葉として伝えることができたりします。
 会報4月号「介護相談会報告」に、「おいで下さった方々が、胸のつかえをはき出されて、笑顔でおかえりいただけると嬉しい。」と載っていました。仲間同士、互いに依存できる関係だからこそ、寄り添えるのではないでしょうか。
 「先達」としての介護体験者も自分の介護を話すことで、同じ苦労を相対化できる場ともなります。介護まっただ中の方々には、精神面のサポートと情報が集められる機会だと思います。事例の多様性を見て、自分の事例を相対・対象化することは、それで十分とは言えなくても、集団の場や力も加わって、一対一での相談より、効果が期待できると思います。
 同情は上から下を見ていますが、共感は同じ目線です。理解は下に立つという意味がありますから、共感と理解は同じと言えるでしょう。 施設入所がゴールの場合であっても、シナリオは人によってさまざまです。介護困難や問題を抱えた人が、同じ困難を抱えた人と自発的につながる『りんどうの会』の存在は大きいのだと思います。
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◎ 5月交流会のミニ講座は認知症予防に大きな影響があると言われる口腔衛生についてです。講師は石川敦子さん(歯科衛生士)、前回好評だった「イキイキ・歯つらつ健口生活」の第2回です。皆様のご参加をお待ちしています。

  

* 介護の悩みお電話下さい。りんどう電話相談(認知症相談)

相談電話担当者


5月6日(土)
午後1時〜4時

福祉センター2階 相談室

相談電話 りんどうテレホン0467-23-7830 

会員以外の方の相談も受け付けています。
一人で悩まずお電話ください。

介護経験者がお待ちしております。
プライバシーは十分留意いたします。
福祉センター2階 相談室へお越しくださっても結構です。

 

第29回総会のご報告  向山政枝


 4月20日(木)第29回総会が開かれました。
 渡邊代表の挨拶の後、講師に横浜市南区「ディサービスセンター,りずむ」所長の斎藤道子さんをお迎えして記念講演「人・支え」がありました。“りずむ”の一日のプログラムは画一化されたもので なく、利用者が自らメニューを選んだり、お元気な時の趣味を提供したりと利用者が主人公の施設です。“りずむ”は信頼関係の築きと支えあいが土台であると強調されていました。
 その後は白鳥さんのもと議事が進行し、平成28年度活動報 告、決算報告、コーヒーポット決算報告、会計監査報告などが承認され、次に平 成29年度活動計画案、予算案、会計監査委員選出が承認されました。最後に29年 度運営委員が紹介されて、無事総会は終了しました。
 総会終了後、参加者から、「今利用しているディサービスも数か所見学して探し出した場所で満足していますが、スタッフの方々がこのように苦心されているとは思わなかった。」などの感想が寄せられました。
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  第29総会にあたって(代表挨拶)  渡邊武二
 かまくらりんどうの会は、29歳の誕生日を迎えました。会の運営に対して、皆さま方のお力添えにあらためましてお礼申し上げます。
 認知症に限らず、病気には、早期発見・早期対応が大切だと言われています。国においては、「認知症初期集中支援チーム」を自治体に設けていくという方針と聞いております。早期の対応によって、穏やかな日常生活を送っていけるという事例も報告されています。鎌倉市でもチームの発足が待たれるところです。
 認知症に対する地域社会の認識も深くなってきました。介護相談会には、他の機関から「りんどうの会」を紹介されたという方もおり、29年間の活動は間違いなく地域のために大きな力になってきたと自負していいのではないでしょうか。来年は、会発足30年の節目の年に当たります。「継続は力なり」という言葉がありますが、今後ともみんなで見守るやさしいまちづくりに力を合わせていきましょう。よろしくお願いいたします。

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  平成29年度神奈川県保健福祉事務所(鎌倉市由比ガ浜2-16-13)
  精神科医師による認知症相談のご案内 
 日程5月9日、6月20日、7月1日 予約制ですので、まずご予約ください。
 申し込み先 ?0467-24-3900 保健予防課 
8月以降は改めてお知らせします。
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4月4日 介護相談会 こんなことがありました


 桜のつぼみもほころび、春の訪れが感じられるこの日、多くの方においでいただきました。数年ぶりにお見えになった方からは、ご本人様にはあまり変化が無いと伺い、うれしく思いました。体験者から今後特別養護老人ホームに入所した場合、できるだけ多く会いに行って差し上げることで、症状の進行を遅らせることができるのでは、という提案もありました。
 また介護離職などの問題も話題にのぼり、真の充実した近隣の助け合いを、どう具体化していくかが大切だと考えさせられました。 会員の皆様、どうぞお気軽に近況のご報告にお出でください。担当者一同お待ちしております。
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みんなのレシピ  夏みかんのピール    渡辺ヨシ

材料 A 夏みかんの皮 1個分  水・・カップ2 塩・・小さじ3分の1
 さとう・・皮と同量 B 水・・50cc グラニュー糖  大さじ2〜3

ピールの作り方

@ 夏みかんは八つ割にして皮をはがし、白いところをつけたまま、1.5〜
  2p幅に切る。Aの分量の水、塩を加えて中火にかけ、沸騰して20分
  ほど煮て水を捨てる(あくと苦みを取る)。
A 新たに2カップの水(塩は入れない)を入れ、皮がやわらかくなるま
  で約20分〜30分煮てザルに上げ、水けを切る
B なべにBのさとうと水を煮たて、さとうがとけたら水気を切ったAの皮
  を入れ、弱火で完全に汁気がなくなるまで、焦がさないようにときどき
  木しゃもじで、返しながら40〜60分煮つめる。
汁気がなくなったらザルの上にとり、あおぎながらさまし、表面が少し乾燥したら、グラニュー糖の上にころがしてまぶしつけ、風にあてて乾燥させる。
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若年性認知症だった妻が特養に移って後の現在のようす  白鳥哲夫


 ”妻が若年性アルツハイマ―病を発症したのは、約10年前(平成15年)に遡ります。最初の2〜3年間(前兆期)は、当時まだ私も現役のサラリ―マンで多忙を極めていて家を省みるゆとりなど無く・・”こんな書き出しで、創立25周年記念介護体験文集に在宅及び施設での介護体験をるる報告してから、早いもので4年程が経ちました。その後の妻のようすを記してみたいと思います。今の妻は、69歳、要介護度5です。

 上記の内で、前半の在宅介護の約4〜5年間は、認知症という病気のことを全く不理解だったために、我が家の生活は凄絶極まりないものでした。後半の4〜5年間は、やっと受診が叶い病名が判明したのを機に、認知症の理解を深めることに努め、様々な介護保険サービスや福祉助成制度の積極利用を通じて、妻が限りなく健やかで穏やかに過ごせる環境の確保に注力しました。結果として、最初は”在宅”、続いて”デイサービス、ショートステイ”と渡り歩いて、5年程費やしましたが、最終的に特別養護老人ホームへの入居が叶いました。ある意味で順調に妻の予後を見守っていく上での生活環境の確保ができたと思っています。これはひとえに認知症介護の体験ノウハウや知見が豊富な”かまくらりんどうの会”の先輩の方々、そして認知症介護専門職、行政関係者など多くの方々との交流を通じ得た知恵と力による所が誠に大きかったと言えます。眞に「知は力なり」です。

 平成24年4月に妻の実家(静岡市)の近くに新設された特養”小鹿なでしこ苑(詳細はネットで閲覧参照乞う)”にご縁があって、開所初日から入居することができまして、以来ずっと同苑にて健やかで穏やかに過ごしています。4月で入居してちょうど満5年が経ちます。
 妻のADL(生活自立度)に関する施設側の新旧の管理資料(リハビリテーション実施計画・モニタリング表:控)を引っ張り出して見た所、入居当時と現在とであまり大きな変化が無いことが分かりました。幾つかの管理評価項目別に見比べましたところ、ともに大略次のようになっています。
@ 障害高齢者日常生活自立度   ランクA(生活上で様々な介助が必要)  
A 認知症高齢者日常生活自立度  ランクW(常に見守り介護が必要)  
B 嚥下障害の有無(食事形態)  嚥下機能は良好(3食共に常食)
C 言語障害(意思疎通障害)の有無 有り(意味不明だが発語と笑顔は多 
 い)
D 移動、移乗(立位、歩行能力) 以前できたが今は介助要する・・・※
E 排泄、食事、入浴、整容、更衣   全介助を要する
F 体調管理情報(バイタル等)  心肺機能正常、体重50Kgが今53Kg 
  ※ 昨年8月に右大腿骨頸部骨折で入院手術したが、それ以前の4年間 ほどは自立歩行できていました。現在は骨折前の状態に回復しました    が、Dの動作時は用心のために介助付きを常として頂いています。

以上から、施設側でも言っていますが、入居した時に既に重度の認知症だった妻が、5年も経とうとしている現在、骨折事故を除けば、当時とほとんどADLが後退しないでいられるのは極めて稀有だとのことです。
 入居中順調だった妻に起こった唯一の異変が骨折事故でした。この時の介護体験に触れてみたいと思います。 6月中旬頃に原因不明の微熱があり色々検査や処置を試みるも7月に入っても中々解熱しないと云うものでした。私もほぼ毎日見舞いに行って食事介助や四肢のマッサージなどしてやっていました。7月下旬頃にいつも通りのマッサージで右膝の屈伸をさせた時に嫌がる反応を示したので顧問医に相談した所、整形外科受診すべきとのことでした。急遽CT検査をしてもらったところ、骨折が発見されました。原因は不明(何らかの疲労骨折かも?)でしたが、手術も成功で3週間の入院生活をしました。ただ”認知症者は入院で認知症状の増悪進行、身体機能衰弱が著しいので退院後は覚悟が必要”と云った話をよく聞いていたので不安を禁じえませんでした。手術後の初めての食事の時、看護師が妻一人に付きっ切りで食事介助するのは困難だとの様子を見て、朝昼夕の毎食事介助を私が通ってサポートすることにしました。毎日顔を合わせてスキンシップし食事する時間(全て完食)が続いたことが功を奏したのか? 日を追って体力も気力も回復し無事退院の日を迎えました。その後も絶好調で元気です。この時の介護体験で ”預けっぱなしはダメ、身近な介護者が慈しみをもって密に係ることが大変重要”だと云うことを学びました。

インターネットで“小鹿なでしこ苑ブログ”をキーワード検索にて開き、次ページを3、4回クリックすると、タイトル“H28.12.16 関わり方次第”の頁が表示されます。そこで画像をダブルクリックすると、妻の退院後の歩行リハビリの詳しい様子を閲覧できます。(ご参考まで) :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

【編集後記】
薫風緑樹をわたる心地よい季節となり、鳥たちのおしゃべりはにぎやかです。総会が開催され、新しい年度が始まりました。会報に総会資料同封しておりますのでご覧ください。会として今年度もいろいろ計画していますが、お手伝いしてくださる方が不足しています。ご協力をよろしくお願いします。a. y
☆ 会報へのご意見、ご要望は下記の発行者、編集担当までお知らせ下さい。
発行者:かまくらりんどうの会   代 表:渡邊武二 TEL45-6307
編集・印刷:菅井 TEL 46-5369  山際 TEL 24-8765


     
 

* ・りんどう5月の予定


曜日 内 容 福祉センター 時 間
5月2日 火曜日 認知症介護相談会 団体活動室 13:00〜15:30
5月6日 土曜日 りんどう電話相談 相談室 13:00〜16:00
5月12日 毎週金曜日 5日は休み コーヒーポット 稲村ガ崎きしろ 13:30〜15:30
5月12日 金曜日 運営委員会 団体活動室 10:00〜12:00
5月18日 木曜日 交流会 団体活動室 13:30〜15:30
5月26日 金曜日 会報印刷 団体活動室 9:00〜12:00

 

* ・りんどう6月の予定


 
曜日 内 容 福祉セン ター 時 間
6月2日 毎週金曜日 コーヒーポット 稲村ガ崎きしろ 13:30〜15:30
6月3日 土曜日 りんどう電話相談 相談室 13:00〜16:00
6月6日 火曜日 認知症家族相談会 団体活動室 13:00〜15:30
6月9日 金曜日 運営委員会 団体活動室 10:00〜12:00
6月15日 木曜日 交流会(お楽しみ会) 団体活動室 11:00〜15:30
6月23日 金曜日 会報印刷 団体活動室 9:00〜12:00