(認知症を支える家族の会)
介護保険のヘルパー生活援助サービスについて、保険証は本人用ですから、対象者以外の、つまりご家族の物の洗濯はできない決まりになっています。
ご家族から「家族の洗濯物と本人の物が一緒、ヘルパーはわざわざ選別する手間より、チョット洗濯機を回してくれれば助かるのに!」と言われたことがありました。ご本人と分かちがたく暮らしているご家族(特に高齢夫妻二人暮らし)にとって、家事を支えてくれる訪問介護サービスについては「使い勝手が悪い」と思えたのでしょう。
通常は1割負担で利用できる介護保険ですが、対象者以外の掃除・洗濯・窓拭き・庭の手入れ、特別に手間のかかる料理、嗜好品の買い物などは介護保険対象外となります。
そのためもう少し介護保険を使いやすいものに・・という動きも始まっています。
今話題の、小池百合子都知事は、地域を限定して規制緩和する『国家戦略特区』の枠を利用した『混合介護』の推進を表明。保険制度の運営主体である市区町村と協議を進めています。
『混合介護』とは、保険外サービスと介護保険サービスを一体的、もしくは同時に提供できるようにすることで、介護事業者がより良いサービスを提供できるとか、競争力を高めることが可能になるという考えに基づいています。
小池都知事は、昨年12月の都議会本会議で、東京豊島区が『混合介護特区』として介護保険・保険外サービスの併用と導入に意欲を見せていた。加えて、ヘルパーの「指名料(豊島区は500円)」や「時間指定料(集中しがちな食事の時間帯の利用料を上げる)」を有料サービスとして追加料金を認定する方向です。来年度には混合介護を実施する準備段階とのことです。
介護人材の低賃金が取り沙汰されている中、追加料金は介護人材の給与アップに反映され、「熟練したヘルパーの賃金向上が期待できる」「ヘルパーの能力を高めるインセンティブになる」など、事業者側が混合介護により収益を高める可能性もあるとされています。他方で混合介護には事業者側の過剰サービスの提供と利用者の依存で、介護保険の自立支援を妨げる懸念も指摘されています。
実際のケースでも、入浴や排泄は全介助ですが、しっかり話を伝えることができてスプーンもフォークも使える方でも、食べ物は口まで運んで貰うのが、大切に扱われる基準と思っておられました。
また、高収入の暮らし向き、できると思える事もしてもらう風から24時間のお手伝いさんを頼み、自分で体を動かす様子は見受けられない方には、依存による身体機能の低下が疑われました。
豊島区介護保険課は「介護保険制度は自立支援が目的。適切な内容のサービスを受けられるようにするなど、慎重に取り組む必要がある」と話しています。
混合介護に対しては賛否両論あるというのが現実です。
しかし、公正取引委員会は規制の弾力化を公表、政府の規制改革推進会議も容認について検討しています。都の取り組みが成功すれば、全国に広がる可能性もあります。
まだまだ議論の余地があるところなのでしょうが、『混合介護』については、富裕層向けになるのかな・・・と思います。
しかし、ヘルパーの賃金の底上げを行うには、必要な事とも言えます。
皆さんはどのようにお考えになりますか?
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4月1日(土)
午後1時〜4時
福祉センター2階 相談室
会員以外の方の相談も受け付けています。
一人で悩まずお電話ください。
介護経験者がお待ちしております。
プライバシーは十分留意いたします。
福祉センター2階 相談室へお越しくださっても結構です。
交流会の前の短時間でしたが、石川敦子歯科衛生士より「イキイキ・歯(は)つらつ健口(康)生活!」第1回口腔衛生講習をお聞きしました。
強調して話されたことは、次のようなことでした。
あまりかまない食事をしていたり、人と話す機会が減ってきたりすると、口の周りの筋肉や舌の働きが低下して、唾液も出にくくなる。(なんと、唾液は一日1?〜1.5?出ているそうです。)
唾液が出にくくなると…
・かむことのみこむことがうまくいかず、栄養不足・脱水・体力や免疫力
の低下となる
・歯周炎や入れ歯が合わなくなる
・誤嚥による肺炎にかかりやすい
このような状態にならないため、顔の体操も教えていただきました。
顔の体操 … 鏡を見ながら手と共に、次のような動作を毎日続けましょう
グー …口も目も縮めるように閉じる
チョキ…口も目も細く突き出すように
パー …口も目も大きく開く
<参加者の皆さんから>
・お話を伺った日から歯磨き後に口腔体操をしています。
・顔の体操は手軽にできるので、これから続けてみます。
・石川先生の次回の講演にも必ず参加します。
笑顔になって表情豊かにすることも、口腔衛生にとても大切なことと伺いました。きれいなもの、かわいいものなどを見て笑顔をたくさん作りたいと思いました。(T.K)
道すがら、満開のこぶしの花に心洗われる想いがしました。
ご家族が認知症ですと言われたら、介護に当たられる方は、自分一人でこの現実に向き合っていかなければならないとお考えになる方が多いと思います。
認知症は進行性の病気ですので、今の状態がずっと続くわけではありません。どこかで専門家に任せなければならなくなるかもしれないのです。介護者が病気になった場合は、緊急にこのような事態が生じます。その際もそれまでに何も準備がないと混乱してしまいます。将来自分で全ての介護ができなくなるかもしれないと予想して、その際の準備も整えておかれることをお勧めします。
まずはデイサービス。一ヵ所がダメだったからと諦めず、ケアマネさんに相談して、ご本人が 楽しく過ごせる施設、何かの役割をもちながら過ごせる施設などを探されてはいかがでしょうか。見学がてら施設の催しに参加させてもらうことも可能です。次にショートステイにつなげ、数年後には特養に入所されることもあるでしょう。そのためにも、ご本人に少しずつ慣れていただくことが必要です。数年後を見据え計画を立てていただきたいと思います。相談会の後 おいで下さった方々が、胸のつかえをはき出されて、笑顔でお帰りいただけると本当に嬉しく存じます。
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★ 会員の皆様には、会報と一緒に総会の出欠席はがきを同封致しましたので、
お忙しいこととは思いますが、4月13日(木)までにご返送ください。
★ 平成29年度の会費納入のお願い
同封の振込用紙をご利用いただくか、総会にお持ちくださっても結構です。よろしくお願い致します。
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【編集後記】
早咲きの桜も終わりソメイヨシノの開花が待たれる春めいた季節になりました。介護をなさっている方は外出もままならないと思いますが、春の香りの空気を胸いっぱい吸って、気分転換をはかりましょう。今月は総会があります。ご出席をお待ちしております。 a. y
☆ 会報へのご意見、ご要望は下記の発行者、編集担当までお知らせ下さい。
発行者:かまくらりんどうの会 代 表:渡邊武二 TEL45-6307
編集・印刷:菅井 TEL 46-5369 山際 TEL 24-8765
曜日 | 内 容 | 福祉センター | 時 間 | |
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4月1日 | 土曜日 | りんどう電話相談 | 相談室 | 13:00〜16:00 |
4月4日 | 火曜日 | 認知症介護相談会 | 団体活動室 | 13:00〜15:30 |
4月7日 | 毎週金曜日 | コーヒーポット | 稲村ガ崎きしろ | 13:30〜15:30 |
4月14日 | 金曜日 | 運営委員会 | 団体活動室 | 10:00〜12:00 |
4月20日 | 木曜日 | 総会 | 第1・第2会議室 | 13:30〜15:30 |
4月28日 | 金曜日 | 会報印刷 | 団体活動室 | 9:00〜12:00 |
曜日 | 内 容 | 福祉セン ター | 時 間 | |
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5月2日 | 火曜日 | 認知症介護相談会 | 団体活動室 | 13:00〜15:30 |
5月5日 | 毎週金曜日 | コーヒーポット | 稲村ガ崎きしろ | 13:00〜15:30 |
5月6日 | 土曜日 | りんどう電話相談 | 相談室 | 13:00〜16:00 |
5月12日 | 金曜日 | 運営委員会 | 団体活動室 | 10:00〜12:00 |
5月18日 | 金曜日 | 交流会 | 団体活動室 | 13:30〜15:30 |
5月25日 | 金曜日 | 会報印刷 | 団体活動室 | 9:00〜12:00 |