かまくらりんどうの会 (認知症を支える家族の会)かまくらりんどうの会 今月の話題

更新日: 2017年2月27日

3月の話題

かまくらりんどうの会 今月の話題です

* ★認知症家族相談会★


 ・日 時・・・3月7日(火) 13時〜15時30分
 ・ところ・・・福祉センター 団体活動室
 ☆体験談を通して、知恵の交換をする会です。
  介護体験者がお待ちしています。お気軽にご参加ください。  

★総会のご案内★ 
 ・日  時・・・4月20日(木) 13時30分〜15時30分
 ・場  所・・・福祉センター第1・2会議室
 ☆平成29年度の総会を開催いたします。詳しいお知らせは、次号で。 皆様のご参加をお待ちしています。

◎ 交流会は総会準備のためお休みになります。  

平成30年度の医療保険・介護保険同時改正について  坂井レイ子


オレンジカフェ
 医療保険は2年毎、介護保険は3年毎に計画見直しと診療と介護の報酬改定が行われてきました。来年2018(平成30)年度の改正は、それらの同時改定の年にあたります。
 今後の医療・介護施策改定の大きな節目になると思われます。
 介護保険見直しの視点は、「地域包括ケアシステムの推進」と「介護保険制度の継続可能性の確保」と言われています。
 日本は約4人に1人の、世界一の高齢社会となっています。こうした状況に対応するため、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい人生を最期まで続けることができるよう、国は、地域全体でサポートする「地域包括ケアシステム」の構築を推進しています。
 具体的には、全国一律であった要支援1・2の訪問・通所介護を市町村が取り組む地域支援事業へ移行し、市の役目と義務づけました。 軽度介護認定者には、見守り・外出支援・買い物・調理・掃除などの家事支援等に、ボランティア・NPO・民間企業・社会福祉法人等の多様な事業者の導入が想定されています。
 現役並み収入の方には介護保険利用料が2割負担となっていますし、特養ホームの入所の世帯分離も廃止され、原則、要介護3以上を入所基準としたこともこの路線に沿って改正されています。
 なぜ介護保険の利用が厳しくなっていくのでしょうか。
 簡単に言えば、国が社会保障に回すお金を抑えたいからでしょう。
 高齢化が進めば、どうしても介護や医療などの社会保障関係の費用は膨らみます。国は介護報酬を引き下げたり、利用負担を収入に応ずる形にしたりと社会保障関係の費用を減らしてきました。
 高齢者が増えたことによる自然増や認知症施策、マンパワーの確保といった部分はケアの質に直結します。
 団塊の世代が後期高齢者になりはじめる2020年度には、社会保障関係費はさらに増えていきます。そこで、国は今から予算を絞り込み、当面、現状程度の増加割合に抑えていこうとしているのです。
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 読者の方から成年後見制度(2月号に掲載)を利用する場合、どこに相 談したらよいか?とお尋ねがあり、坂井さんに教えていただきました。

 一般的には、鎌倉市内を地区割りして担当している『地域包括支援センター』に総合相談の窓口があります。地域包括支援センターには、看護師・社会福祉士・主任ケアマネジャーの3職種が配置されていて、ご本人の権利擁護に該当する成年後見制度の相談は、社会福祉士の業務内容となっています。しかし社会福祉士であっても、経験や情報量、力量は人様々と思われ、人と人の支援関係には相性が大きく作用することもあります。
 鎌倉市福祉センター2F(社協内) ?0467-38-8003にある成年後見センターに直接相談する方法もあります。介護は相続と絡む場合もあり、専門性の高い相談が必要な場合、弁護士または司法書士・行政書士・社会福祉士による相談に応じてくれます。事前に予約することをお勧めします。
 また、社会福祉協議会が行っている成年後見制度の講演会などに参加して情報を得るのもよいかと思います。
 鎌倉市由比ガ浜にある『NPO法人湘南鎌倉後見センター やすらぎ』23-9515とか、『NPO法人きずなの会』045-680-5511も成年後見に対応しています。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

  

* 介護の悩みお電話下さい。りんどう電話相談(認知症相談)

相談電話担当者


3月4日(土)
午後1時〜4時

福祉センター2階 相談室

相談電話 りんどうテレホン0467-23-7830 

会員以外の方の相談も受け付けています。
一人で悩まずお電話ください。

介護経験者がお待ちしております。
プライバシーは十分留意いたします。
福祉センター2階 相談室へお越しくださっても結構です。

 

1月26日 新年会ご報告



 空が青く澄み渡った1月26日(木)11時30分から福祉センターで新年会が行われました。会員25名、鎌倉市長、市役所関係部署と社会福祉協議会などからの来賓、大船ファミリーコーラスの皆さんにもお越しいただき総勢49名が集いました。向山さんの司会で始まり、渡邊代表の挨拶、市長など来賓の方々からのお言葉をいただきました。
 その後は「鎌倉の歌」を合唱。声を出してお腹が空いたところで「れざみ」のちらし寿司弁当、お菓子や果物をいただきながらの歓談。12時50分にはお囃子が流れ、威勢のよい獅子舞が会場を回りました。
 次に「肩の荷がおりる気功」やインフルエンザ予防の「正しい手の洗い方」を教わりました。大船ファミリーコーラスの方々も到着して、美しい歌声を聞かせてくださいました。ピアノ伴奏が入った“紙芝居”はミュージカルのようで引き込まれました。
 お楽しみは続き、席を会場の後方に移し、頭と体を使った「3A体操」。お手玉を使ったり隣の方の肩をたたいてふれあったりと笑顔がたくさん見られました。「交流会でもぜひ取り入れて!」という声が上がるほどでした。最後は皆さんの感想をうかがい、一本締めでお開きになりました。準備をされた委員の皆様お世話になりました、楽しいひとときをどうもありがとうございました。Y.K

<参加された皆さんから>
☆ お弁当、手作りの干し柿などとてもおいしかったです。
☆ このような会に出ると生前の家族を思い出し辛い部分もありましたが、来てよかった。
☆ 初めて参加しました。楽しかった。どうもありがとう。
☆ 年を取り、また新年会に参加できてうれしい。次の機会も出られますように。
☆ 主人と二人でゲームに参加してうれしかった。
☆ 3A体操楽しかった。またやりたいです。
☆ コーラスの入った紙芝居「野ばら」に見入りました。
☆ 久しぶりに懐かしい方とお会いして楽しかったです。

2月7日 介護相談会報告


 あちらこちらで見かける紅梅、白梅の花に春の訪れを感じます。
 認知症の初期の段階では、施設への入所はできませんが症状に応じての適切な対応がとても重要になります。ご本人にも介護する方にも、ストレスが少なくなるよう、認知症は病気であると考え、正しい知識を得ることは大切だと思います。また今後の症状の変化(徘徊、入浴拒否など)に備えての対応、デイサービスの利用なども考慮に入れて早めの準備をされてはいかがでしょうか。
 高齢者生活支援サポートセンターの方も出席、次のようなお話がありました。市内在住、65歳以上のみの所帯の方、日中は一人になる65歳以上の方で要介護1までの方は、趣味や生きがいのための外出支援(展覧会・音楽会など)、自立支援に妨げにならない程度の家事支援が受けられます。問い合わせは「高齢者生活支援サポートセンター」(п彦AX 0467-48-1130 平日10〜16時)まで。
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ただ今 介護最前線



本人/1948年4月生 要介護度5 妻/主な介護者  2008年 記銘力・認知障害 2010年若年性アルツハイマー型認知症と診断 2014年 4月〜7月 医療保護入院   退院後、看護・小規模多機能型居宅介護支援施設と訪問医療を利用し現在に至る。 (毎週2泊3日のショートステイと週1の日帰りデイ/毎週交互に訪問診療と看護)


 今、自宅で夫と穏やかな時間を過ごせていることが不思議でなりません。プライドが高かった夫から、全介助が要る生活不安、混乱、厳しい表情はすっかり消え去り、周りの全ての人々に対して安心し切って身を任せているかの様に見えます。年の瀬、お正月、家族が判らなくても、何も出来なくても夫の日常は健常の時より遥かにシンプルですが、とても楽しそうです。家族も含めて、他人と過ごすのを楽しめる様になりました。夫も私も辛く厳しい中核症状と周辺症状から解放されました。

 在宅日の日常の暮らし、そして、訪問医療と施設利用日の会話やレクの中に自然と『非薬物療法』が組み込まれていた、と坂井様の1月号の記事により気付かされました。私が心して行っている事は、数ある『非薬物療法』の中の一つであるユマニチュードに似たケア方法かも知れません。(私も下方を向いた夫の瞳に自分の姿を確認出来るように座るとユマニチュードの様な接し方になります。)介護する側の気持ちも落ち着かせてくれる接し方だと感じています。
 年に数回の突発的な発作、それが鎮まった後に卓上の食物を散らし大声をあげたりすることがありますが、 散らした物は後で片づければよい、先ずは、夫を落ち着かせようと座り、『大丈夫だからね。』と言いながら背中を擦るなどの『待つ介護』が出来るようになりました。一時は困難だった髭剃りも、今は、目を瞑りじっとして居てくれます。(健常の頃、通い慣れた理容店の椅子の時間の中に居るのかも知れません。)
 BPSDに振り回された日々や保護入院の悔いの傷みも癒えて、他人に話せるようになりました。(しばらくは、思い出すと涙し・・・カウンセリングを勧められたこともあります。)

 夫の感情に優しくゆったりと向き合い夫の理解者になりなさい、と私に教えてくれた、患者さんの思いを表した詩があります。

私に微笑みかけているあなた/その瞳に映っている私/それは やっとのことで見つけた/私の言葉のわかる人・・・『語られなかった言葉を探して』より ジョアン・コーニング・コステ著/阿保順子 監訳/誠信書房

 『失くした言葉自体より、その後ろに見え隠れする感情の方がもっと大切だということを、忘れないでください。認める必要があるのは、感情なのです。』と詩と共に書かれてあります。今の夫の笑顔と夫がどれ程不安の中にいたのかと振り返り思うことが、今の私の介護の原動力になっています。

 さて、不安、混乱を引き起こすもの一切排除した生活を経て、さらに、病の進行もあり『穏やかな暮らし』が戻りましたが、今、私の中には次に起こりうる介護不安(身体的負担増)があります。夫の脚力など、身体的な衰えの進行による負担です。
 在宅介護負担をいかに軽減させて行くかを知りたく、施設スタッフの皆様、訪問医療の主治医先生と看護師皆様に(排泄時の清拭方法、玄関に屋外用ステップ設置で段差解消、車椅子、リフトの利用、年に数回の突発的な痙攣発作の対処・投薬など)相談させていただく機会が多くなりました。
 昨年11月号掲載の家族介護教室(聖テレジアにて)で、リフト試乗体験と入床後やベッドの背上下げ後、肩、腰、足周辺に『圧が掛かかる』事を教えて頂き、『圧抜きにより身体が解れて楽になる』感覚を体験して来ました。
 早速、滑りの良い介助補助手袋を購入して夫の肩、腰、足の圧抜きをしています。ベッド上の本人の表情が和らぐのが分かります。
 体位変換時にも使用して腕の負担が軽減されています。介護教室開催をお報せ下さり有難うございました。(k.y)




【編集後記】 
木々が芽吹きはじめ、春がすみの日が多くなってきましたが、4月から新年度が始まります。会員の方々のお役に立てるような活動や交流会を企画したいと思いますが〜お手伝いしてくださる方は、いらっしゃいませんか? お待ちしています。a. y

☆★お願いとお誘い★
かまくらりんどうの会の活動 交流会、会報印刷など毎月の行事や 新年会やクリスマス会、バザーなどの季節の行事を、お手伝いいただ けませんか? 皆様のお力をお貸しください。 ご参加、ご協力をお待ちしております。

☆会報へのご意見、ご要望は下記の発行者、編集担当までお知らせ下さい。
発行者:かまくらりんどうの会 代表:渡邊武二 TEL45-6307 編集・印刷:菅井TEL46-5369  山際 TEL24-8765      
 

* ・りんどう3月の予定


曜日 内 容 福祉センター 時 間
3月3日 毎週金曜日 コーヒーポット 稲村ガ崎きしろ 13:30〜15:30
3月4日 土曜日 りんどう電話相談 相談室 13:00〜16:00
3月7日 火曜日 認知症介護相談会 団体活動室 13:00〜15:30
3月10日 金曜日 運営委員会 団体活動室 10:00〜12:00
3月17日 金曜日 運営委員会 団体活動室 10:00〜12:00
3月24日 金曜日 会報印刷 団体活動室 9:00〜12:00

 

* ・りんどう4月の予定


 
曜日 内 容 福祉セン ター 時 間
4月1日 土曜日 りんどう電話相談 相談室 13:00〜16:00
4月4日 火曜日 認知症介護相談会 団体活動室 13:00〜15:30
4月7日 毎週金曜日 コーヒーポット 稲村ガ崎きしろ 13:30〜15:30
4月14日 金曜日 運営委員会 団体活動室 10:00〜12:00
4月20日 木曜日 総会 第1・2会議室 13:30〜16:00
4月28日 金曜日 会報印刷 団体活動室 9:00〜12:00