(認知症を支える家族の会)
先日8月号の読後感を、Aさんから頂きました。「統計からは、少子高齢化社会が進む状況が緊迫感をもって受け取れました。ただ、その対応の介護予防と自助努力があっさりとし過ぎていたように感じられました。」とのご指摘です。
Aさんのコメントは、以下の通り。
「行政や地域で行う介護予防や健康体操に参加して、日常から健康維持や介護知識を身につけましょう。万が一、介護が必要になったら、初期のうちから、同病の家族目線で介護の工夫・心得や、将来に向けての対応などの相談を受けています」とあります。
私の文章はレポート調になりやすく、家事の合間に読むにしては、固いな・・・と思っていましたが、読後感をお寄せ頂き、ありがたいと思います。投稿する勇気につながります。
支援の柱は『自助・互助・共助・公助』の4つです。
医療保険や介護保険などを利用した専門・制度化された援助は、「共助」にあたり、必要な生活を保障する公的な福祉制度(生活保護等)は「公助」です。
「自助」は、高齢になっても出来る限り自分で自分を支えることですが、まずは「自分の事は自分でやる」と思っておられる方も多いと思います。しかし何の支援もない自助努力だけでは、介護を続けられないのも事実です。
『りんどうの会』も同じ介護の苦労をした者同士で共有できる互助活動です。親や配偶者が認知症になっていくことほど、悲しく、辛く、やるせない気持ちになることはありません。でも「自分だけではない」「自分より大変な人もいる」と思えたら、事態は何も変わらないかもしれないけれど「もう少し頑張ってみよう!」と思える・・・『りんどうの会』の価値・意義はそこにあると思っています。
そして、いずれは認知症になるかもしれない私自身にとっても、呆けても安心して暮らしていたいと思いますし、病気や障がいを持った方が暮らしやすいならば、元気な人も暮らし良いのではないでしょうか。
「互助」は近隣の助け合いやボランティア、民生委員が訪問する仕組みのことです。最近盛んに言われる「地域包括ケア」は、普段生活している日常生活の圏域(ほぼ中学校区に相当)の中で、住まい・医療・介護・予防・生活支援を一体的に提供する仕組みのことです。しかも国が一律に決めるのではなく、その地域ごとに自分たちで仕組みを作るとされます。国の説明は、自分以外のことに無関心の考え方が横行する現実の中では、理想論に思えてしまいます。人の暮らしはそれぞれ違っていて、人間関係が取りにくい方がいて当然です。その人を深く見て考え、お互いの幅を広くしていくことが鍵になると考えます。
「地域包括ケア」を進めるとき、支援する側・される側意識や自己責任論から距離を置けるようになれるのでしょうか。そう考えてしまう私が間違っているのでしょうか。
ともかく、これからの地域は「自分たちの事は地域でやる」、そのことを前提にしないと、成り立たなくなるようです。
人口約8600人、財政再建団体に指定された夕張市では、若者は去り、税金は上がり、水道代も高い。経費削減のため福祉に回す予算も少いとのこと。しかし、自分のことは自分でと、体操教室は大盛況。介護予防に励む人が多くなった、とテレビのレポーターが言っていました。人口減少・少子高齢化による日本全体の経済は縮小するのですから、夕張市の例は参考になると思いました。
11月4日(土)
午後1時〜4時
福祉センター2階 相談室
会員以外の方の相談も受け付けています。
一人で悩まずお電話ください。
介護経験者がお待ちしております。
プライバシーは十分留意いたします。
福祉センター2階 相談室へお越しくださっても結構です。
9月27日、地域包括支援センター聖テレジアで開催された「今をよりよく生きるためにやっておきたいこと 遺品整理から生前整理」で、沢山の項目の講演を1時間半、講師「あんしんネット」事業部長 石見良教氏より勉強させていただきました。
「棺の中に入る機会があったら入ってみなさい。狭いので絶対入りたくないと思います。」と笑わせていただいたり、真剣に考えさせられたり?
なぜ部屋の整理ができないのかは
・整理整頓 片付けの順番を間違うと先に進めない
・業界では 「ひょっとしたらいつか使うかも」は、禁句
・まず冷蔵庫、トイレ、玄関などの狭いところから始めると良い
先生のおっしゃる「もし認知症になったら、介護を受ける立場になったら片付けは出来ません。今自分が元気で笑って楽しくいられる今日、今から執着心を断つ、捨てることが出来る、物から離れる気持ち『断・捨・離』を始めなさい。」
主人他界して3年、スーツがジャケツトがクリーニングしてあるのにと頭の中をよぎりました。この原稿を書きながらもまだ考えておリます。もう少し置いて自分のものから断捨離を始めたいと思います。子供たちにのしかかる遺品整理の負担軽減のため。
書ききれないほど話を伺い、一人でも多くの皆様に機会がありましたら講演に来て欲しいと思いました。
かまくらりんどうの会にも講演に来てくださると嬉しいお返事も頂戴しました。その節はテレジア様のお力添えいただいて一人でも多くの方にお越しいただければと思いました。
地域包括テレジア様 素晴らしい時間を有難うございました。
どこからか金木犀の香りが漂ってくるような1日、10月3日に介護相談会がありました。
認知症の進行にともない介護者がどのように心の準備をしたらよいかについて参加者が経験をもとに話し合いました。
認知症はあまり変化が無い時期も、急に症状が進んだと思われる時期もあります。そんな時、介護者は出来るだけ冷静に受け止めるようにできるとよいですね。
日常生活のアドバイスとして、ご本人の衣類などに名前を書いておくことは大切という意見がありました。名前は旧姓も含めて書いておくこと、連絡先(出来れば携帯)、血液型も書いておくとよい、襟の裏側、服の下の後ろなど、ご本人が気づきにくい場所に書くとよいでしょう。
また介護者の負担を少しでも軽減するために、デイサービスも利用してみましょう。介護者のいろいろな事情によりショートステイを利用する際も施設に慣れておくと、ご本人の負担も軽減されます。
特別養護老人ホーム、老人保健施設、グループホーム等に入居をする際も、ご本人に合ったところを探しましょう。現在要介護度が3以上でないと特別養護老人ホームの利用は出来ませんが、早めにケアマネジャーや施設に相談してはいかがでしょうか。
・バス旅行も楽しく終わりました。皆さんの感想は、次号でご紹介します。
・12月21日(木)はクリスマス会です。例年通りサンタクロースが、たくさんのプレゼントを用意してお待ちしています。皆様奮ってご参加ください。
・39歳でアルツハイマー病と診断された丹野智文さんを描いた「笑顔で生きる」(文芸春秋社1450円)は、ご本人の気持ち、家族の思いを知り、共感できる本です。ぜひ、ご一読を。
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編集後記
落ち葉が舞い散る霜秋の頃となってきました。裸になった木々の梢に冬の訪れを感じます。月日の経つのは早いですね。来月はもう師走!インフルエンザの予防接種も始まっています。日増しに寒さがつのってきていますから、体調をくずされませんようご自愛ください。a. y
☆会報へのご意見、ご要望は下記の発行者、編集担当までお知らせ下さい。
発行者:かまくらりんどうの会 代表:渡邊武二 TEL45-6307
編集・印刷:菅井TEL46-5369 山際 TEL24-8765
曜日 | 内 容 | 福祉センター | 時 間 | |
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11月3日 | 毎週金曜日 | コーヒーポット | 稲村ガ崎きしろ | 13:30〜15:30 |
11月4日 | 土曜日 | りんどう電話相談 | 相談室 | 13:00〜16:00 |
11月7日 | 火曜日 | 認知症介護相談 | 団体活動室 | 13:00〜15:30 |
11月10日 | 金曜日 | 運営委員会 | 団体活動室 | 10:00〜12:00 |
11月16日 | 木曜日 | 交流会 | 団体活動室 | 13:30〜15:30 |
11月24日 | 金曜日 | 会報印刷 | 団体活動室 | 9:00〜12:00 |
曜日 | 内 容 | 福祉セン ター | 時 間 | |
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12月1日 | 毎週金曜日(第3金の15日まで | コーヒーポット | 稲村ガ崎きしろ | 13:30〜15:30 |
12月2日 | 土曜日 | りんどう電話相談 | 相談室 | 13:00〜16:00 |
12月5日 | 火曜日 | 認知症介護相談会 | 団体活動室 | 13:00〜15:30 |
12月8日 | 金曜日 | 運営委員会 | 団体活動室 | 10:00〜12:00 |
12月21日 | 木曜日 | クリスマス会 | 団体活動室 | 13:30〜15:30 |
12月254日 | 月曜日 | 会報印刷 | 団体活動室 | 9:00〜12:00 |