(認知症を支える家族の会)
介護を続けていると、精神的・肉体的・経済的な負担が重なり、目の前のことに一杯で、先のことは考えにくいのですが、それも少子高齢化が進行するなか、とらえ直さなければならない時期に来ているようです。
国民皆保険・皆年金は高度経済成長期の1961年に整い、家族で支えるのが難しくなり、2000年に介護保険制度が導入されました。
一昨年の国勢調査での新しい人口推計を見てみますと、総人口は1億2700万人ですが、これが、50年後の2065年には8800万人に減少します。
今の人口規模の3分の2に縮小します。
次に、65歳以上の高齢化率は27%、これが2053年に38%まで上昇しその後も38%の高い状態が続くと推計されます。
一方15歳〜64歳までの現役世代は、今の61%から51%に減少します。今後30年から40年もの間、超少子高齢化の険しい道を歩み続けていくことになります。
出生率が低下し、高齢者が増え、労働力が減り、共働き世帯や「家族が離れてくらす」ことが一般的になり、核家族化に拍車がかかる超少子高齢化の時代を迎えることになります。
高齢化によって退職世代が増加し、働き盛りの年齢層に比べ、貯金を取り崩す層が増加するようになるので、国全体の貯蓄が減少し、経済的成長は難しくなるでしょう。国を支える側であった年齢層が給付を受ける側にまわるのですから、財源や働き手の不足が予測できます。
高齢化は、労働力の減少と経済構造に影響を与えることになります。また、暮らし方も変わり、独居高齢者や老老介護・認認介護が増えると思われます。
私は母40才の時の末っ子でしたから、介護と子育てのダブルケア状態でした。そういう家庭もこれから多くなると思います。実母のことでは、実家の近所の方にたくさんお世話になりました。そして姉の全面協力で、何とか母を看とることができました。
さて今度は、私の番です。長い老後をどう乗り越えるのかを考えなければなりません。人手不足が一段と進み、低成長の中、従来の公的福祉サービスの量的拡大のやり方では対応できない現実に直面しています!!
そこで、国は「地域包括ケアシステム」の構築を推進しています。国の懐ろ事情から、財政援助ではなくて地域のケアシステムで何とか対処してほしいというのです。
こんな風に個別の援助が必要な高齢者や障害者を支える側に丸投げするのでは「支え手」がつぶれてしまいます。もちろん、公的な制度で代替えできない支援が重要なのは言うまでもありません。介護保険制度は、個人事情による特別扱いを対象にしてないとはいえ、介護は極めて個人的な事柄です。閉鎖的に暮らしたい方や看てもらいたい気持ちの強い方もいます。
援助の必要な方に支援が届けられるよう地域を担当する『包括支援センター』も頑張っていますが、福祉のための「地域おこし」が簡単にできるわけではありません。
国は2015年度から、要支援1・2の訪問介護とデイサービスについて保険給付から外し、市が提供する「総合事業」としました。保険給付は中重度者に向けたサービスにしたいようすですが、認知症の場合、要介護1・2の頃が本人も体力があり難しい対応が必要な時期と重なります。
だからと言って、将来を悲観し批判するだけでは、「暮らしの安心」は得られないと思います。自助努力としての介護予防や、自分ができる可能な(サービスの購入等)対策をするのと、互助としての『家族会』の情報を効果的に活用して欲しいと思います。
10月7日(土)
午後1時〜4時
福祉センター2階 相談室
会員以外の方の相談も受け付けています。
一人で悩まずお電話ください。
介護経験者がお待ちしております。
プライバシーは十分留意いたします。
福祉センター2階 相談室へお越しくださっても結構です。
日時:10月18日(水) 集合:9時(時間厳守)
行程:スルガ銀行鎌倉支店前→俣野別邸→昼食→遊行寺→カステラ工場で
お茶タイムと買い物→スルガ銀行鎌倉支店前
会費:一人2500円
見どころ・楽しみどころ
*俣野別邸並びに庭園…昭和初期の和洋折衷住宅の主な部分を復元した貴重な建造物で、横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
広々とした庭には山野草や四季折々に楽しめる草木が植えられていて、散策に
ピッタリ
*昼食は料亭で会席料理…みんなで食べると味も格別
*遊行寺…高台で海の眺めは抜群
*カステラ銀装…お茶のみ後に買物
◎健康保険証をお忘れなく。
28人乗りですので申し込みはお早めに
申込先10月3日(火)まで
石井澄рS5−3953、向山рS6−6424、
さる8月25日(金)大船の鎌倉女子大学にて地域災害弱者防災支援連携会議主催の標記講演会に参加しましたので講演内容の要約を記します。
講演1…ヒューマンネットワーク熊本、吉村 千惠氏
2011年東日本大震災後福島に関わる。2013年から熊本学園大学「減災型地域社会リーダー養成プロジェクト」担当し、演習で300人分の炊き出し訓練や高齢者障害者も受け入れられる避難所について試行する。
○避難所立ち上げと運営
4月14日前震30分後には近隣住民200人がグランドに避難。教室を開放。翌朝、10人ほどが残りほとんどの方が帰宅。
4月16日本震、重度障害を持つ学生が自宅アパートで避難できないとの情報で、学生とともに救い出すが指定避難所はトイレ等環境が不備なことから慣れている大学へ避難。大学には介助が必要な高齢者・障害者や健常者も大勢避難。車いすの人も15時間ほど座りっぱなし。そこで、障害者・高齢者のスペースを設営。(トイレ、仕切り、机スペース、シャワーチェアの備品は貴重)
炊き出しも避難所支援も事前演習が役立ち学生ボランティアが大活躍。
避難所では、介助が必要な高齢者・障害者を一人にしないでどこでもついていく。特に夜の介助に注意を払った。他県からの助っ人、支援も感謝。
介助スタッフの限界(働き詰めで身体的精神的負担が大)もあり、スタッフを支える体制も必要。
帰宅に向けた、片付ボランティア、引っ越し先探しの手伝い、片付・梱包・引越しの手配で引越しの不安解消。
(まとめ)
・もともとの地域社会の在り方が災害時の絆に影響する。
・災害時だからこそ誰でも安全に避難・対応できる状況にする。
・障害者が安心できる仕組みは全ての人が安心できる。そんな社会でありたい。
講演2…熊本学園大 権藤眞由美氏
○熊本地震における「福祉避難所」の状況と課題
「福祉避難所」として機能しなかったところ…住民が施設に殺到し、二次的避難所として理解されていなかった。また日頃から人手不足で機能できなかった。「福祉避難所」として機能したところ…日頃から施設間の連携が取れていた。在宅サービスで状態を把握できていた。調整機能・役割分担ができていた。
○課題…「福祉避難所」は地域によって多様性がある。自分たちの地域にあった支援を行える環境整備をしていくとよいのではないか。
介護・介助を提供する人、受ける人の相互間で慣れや親しみが必要。それには、日頃の交流や付き合いが必要不可欠。 (当会 副代表)
吹く風に秋の気配が感じられます。 9月5日介護相談会に会員の皆さんが集いました。そのなかで嬉しいご報告がありました。
今までお一人で介護をしていらした方から、「週2回デイサービスに行くようになりました。また激しい拒否的なようすが、和らいだように思います。」というおはなしがありました。
デイに行くことで、介護者の時間的、心理的、体力的な負担が減り、気持ちにもゆとりを持つことが出来たのでしょうか。大きな一歩を踏み出されたと思います。今後も社会資源(いろいろなサービスや支援)を利用して、余裕を持った介護を続けていただきたいと思っています。
周りの知人から聞くことしばしばでしたが、私はまだまだよと高をくくっていましたが、最近手から物を落とすは、キャップのふたが外しにくいはの“あーあ”の日々。これはぜひりんどうの会に行って勉強させていただきたいと9月21日の交流会に参加し、ミニ講座「手の働きを鍛える」を聞いて来ました。
講師の作業療法士の土岐玲子先生とお会いでき、先生の優しいお話の仕方で、講座が始まりました。身近にあって考えなければただの家庭ゴミになってしまう物(ペットボトル、アイスの棒、ウレタン、厚紙)や、どの家庭にもある洗濯バサミ、輪ゴムなどを使って工夫された、たくさんの手の訓練に使う道具を、遠方より持参していただき、頭と指先を使い、先生の優しい話し方(これも私には欠けていると反省)で手先の力を日々鍛えることの大切さを教えていただきました。
輪ゴムは1本2本3本と束を増やし、自分の力に会わせて、板に三角、四角の釘を打ったものにかける(家では用意できないのでペットボトルにかけるのもいいかなと思います)、ホッチキスもボール紙を重ねて綴じてみるなど身体はもちろん指先を使う日々の努力に勝るものはないと痛感しました。
講習会の後の茶話会では転倒防止のお話になり、太ももを鍛えること、それには歯磨きしながらのスクワット、テレビ見ながら片足を交互に伸ばすなど楽しく日常の訓練の勉強が出来ました。
この知恵をまた誰かにお話できればと思います。みんなで歌い、笑い、勉強ができました。赤とんぼが飛ぶ秋晴れのように爽やかな時間が過ごせました。(I・S)
9月3日(日)晴れ、鎌倉市福祉センターで第37回「鎌倉福祉まつり」が開催され、今年もりんどうの会はバザーに参加しました。
この時期の鎌倉は、残暑が残るなかにも秋の気配が漂い、夏休みの人出も落ち着いてくる・・・はずが、福祉センターは朝から熱気むんむん。
赤ちゃんをだっこしたお母さんから家族連れ、そして個性的なファッションのバザーの達人まで、毎年楽しみにお出かけくださる市民の方々。さまざまな来場者が10時のオープンとともに会場を埋め尽くしました。
私たちのお店は,2階の「施設・団体・作業所等販売会場」の角。手作り雑貨を売る福祉団体は、オリジナル感いっぱいですが、りんどうのお店は何でもありのワクワク感いっぱいです。常連の方もいらっしゃるようで好評のタオル類は早々に売り切れ。新品もブランド物も均一料金の衣料品は真剣な顔のお客様が掘り出し物を捜し、私たちもオススメトークでお手伝いしました。
交代で休憩を取る際に会場をひと巡りしました。
屋外の舞台では子どもたちがダンスで盛り上げ、9地区社協ほかの本格屋台、作業所の手作りパンも。被災地支援コーナーには地場の新鮮な野菜や食品が並びます。素敵なカードや絵葉書を見つけ、私も袋いっぱいの買い物をしてしまいました。14時になり一同撤収に最後の力を振り絞りました。
スタッフ700人、来場者1800人、これほど多様な団体と多くの方々が地域の福祉をテーマに関わり、つながっていることを感じた一日でした。(若林弘三 長女)
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9月3日(日)福祉バザーに、たくさんの献品をありがとうございました。
「りんどうの会の品物は、いつも良い品だわ」というお客様の声もありました。
おかげさまで想像以上の売り上げになり、皆様に感謝申し上げます。
バス旅行も計画通り決定いたしました。皆様のご参加をお待ちしております。
会計 石井澄子^
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編集後記
金木犀の甘く爽やかな香りが漂いはじめました。秋ですね。日足もすっかり短くなりました。朝夕は意外なほど冷え込む日がありますので、風邪などひかれないようにお体には十分お気をつけください。今月はバス旅行があります。ご一緒に楽しみましょう。a. y
☆会報へのご意見、ご要望は下記の発行者、編集担当までお知らせ下さい。
発行者:かまくらりんどうの会 代表:渡邊武二 TEL45-6307
編集・印刷:菅井TEL46-5369 山際 TEL24-8765
曜日 | 内 容 | 福祉センター | 時 間 | |
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10月3日 | 火曜日 | 認知症家族相談会 | 団体活動室 | 13:00〜15:30 |
10月6日 | 毎週金曜日 | コーヒーポット | 稲村ガ崎きしろ | 13:30〜15:30 |
10月7日 | 土曜日 | りんどう電話相談 | 相談室 | 13:00〜16:00 |
10月13日 | 金曜日 | 運営委員会 | 団体活動室 | 10:00〜12:00 |
10月18日 | 水曜日 | バス旅行(出発9:30 解散16:00) | 横浜俣野 遊行寺方面 | 9:30〜16:00 |
10月27日 | 金曜日 | 会報印刷 | 団体活動室 | 9:00〜12:00 |
曜日 | 内 容 | 福祉セン ター | 時 間 | |
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11月3日 | 毎週金曜日 | コーヒーポット | 稲村ガ崎きしろ | 13:30〜15:30 |
11月4日 | 土曜日 | りんどう電話相談 | 相談室 | 13:00〜16:00 |
11月7日 | 火曜日 | 認知症介護相談会 | 団体活動室 | 13:00〜15:30 |
11月10日 | 金曜日 | 運営委員会 | 団体活動室 | 10:00〜12:00 |
11月16日 | 木曜日 | 交流会 | 団体活動室 | 13:30〜15:30 |
11月24日 | 金曜日 | 会報印刷 | 団体活動室 | 9:00〜12:00 |