(認知症を支える家族の会)
*3月の活動は、5日(火)の交流会、8日(金)と15日の運営委員会、 22日(金)の会報印刷になります。
3月 5日(火) 交流会 13:30〜15:30
3月 8日(金) 運営委員会 10:00〜12:00
3月15日(金) 運営委員会 10:00〜12:00
3月22日(金) 会報印刷 9:00〜12:00
4月 2日(火) 交流会 13:30〜15:30
4月12日(金) 運営委員会 10:00〜12:00
4月18日(木) 運営委員会 10:00〜12:00
4月26日(金) 会報印刷 9:00〜12:00
こんにちは。認知症看護認定看護師の加藤です。ご無沙汰しております。未だ病院では第10波のコロナ旋風に吹かれ戦いが続いています。皆様健やかにお過ごしでしょうか?
実はコロナをはじめとして病気をきっかけにグッと体力が落ち、入院されてからお食事が取れなくなる方は少なくありません。お口から充分な栄養を取れなくなった時、皆様はどうしたいとお考えですか?
病院にいるとその先の選択を迫られる場面にしばしば出会います。これまでご本人やご家族の悩まれる姿を度々目にしてきました。
病院にいるからこそ知り得ることや、微力ながら皆様のお力になれることがあるのではないかと思い、今回筆を取りました。
実際にお口から充分な栄養を取れなくなった時、大概の医師は4つの選択肢を挙げてきます。
1、それを自然な経過と捉え何もしない。または最後の数日間だけ腕から点滴をする。
2、中心静脈栄養といって、首や足の付け根から太い血管に点滴を入れ栄養を入れる。
3、鼻から胃管を挿入して栄養を入れる(1ヶ月ごとに入れ替えが必要)。
4、胃瘻をつくって栄養を入れる(6ヶ月毎に入れ替えが必要)。
お家で療養される方については、1から4の選択肢全ての中から選ぶことが可能ですが、療養先によってはそれが限られてきます。
一般的に言って、看護師が24時間居ないところでは中心静脈栄養や胃管は敬遠されますし、自然な経過を選ばれる場合でも、お看取りを視野に入れると受け入れられない施設があることも現実です。つまり、療養先によって選択肢を変えざるを得ないケースがあるということです。
最近は色々な機能を持つ病院が出てきました。しかしながら、病院というところは治療の場なので、基本的に治療が終了したら、長期入院にはデメリットが上回ります。
私達医療チームも一丸となって、早く生活の場に戻れるようにと力を尽くしますが、残念ながら元おられた場所に戻れず、ご施設を検討される場合には調整に時間がかかります。何故なら金銭的なことを抜きにして考えられないからです。一概には言えませんが、病院から退院先として紹介されるいわゆる有料老人ホームは、ひと月20万ほどを目安にされていると思います。世の中、20万円というお金をひと月に出せる方ばかりではないはずです。
医療の進歩は、私達に死に方を選ばせるようになったのでしょうか?命は神のみぞ知ると思っている私にとっては、受け入れ難い現実が目の前にあります。
厚労省の調査では日本人の平均寿命と健康寿命は、2019年に男性で9年、女性で12年の差が生じていました。ピンピンコロリはレアケース。実はピンピンヨロヨロドタリなのだと言われているのです。そして、世の中の大半の方がピンピンコロリを目指しているにも関わらず、ヨロヨロ期を経験しておられます。病院の外ではこのヨロヨロ期のことを、知る機会が少ないのではないでしょうか?
この発信を機に皆様がどう生きていきたいのか、人生の最期をどうやってソフトランディングしていけるか?考えていただくきっかけになりましたら幸いです。
これまで、尊厳死協会に入られていても自身の最期を望む形で迎えられなかった方や、連れ合いの最期の意思を全うしようとした時、ご家族内で意見が割れる方などを沢山みてきました。
日本人はまだまだ死に関することを話すことはタブー視されています。ですが、どうぞ勇気を持っておひとりおひとりが、ご自身の生き方を周囲の方と共有されますように。
たとえ認知症があっても、その時に伝えられる形でご本人の意思が伝えられますよう、認知症看護認定看護師として少しでもお手伝いできればと考えております。
最後までお読みいただきありがとうございました。人生の先輩方に生意気なことを申しましたが、どうかご容赦くださいませ。
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春分の日(3月20日頃)を中日〔ちゅうにち〕として前後3日間の7日間のことを「彼岸」といいます。そして初日を「彼岸の入り」といい、最終日を「彼岸の明け」と呼んでいます。この時季には先祖の霊が家に帰ってくるとされ、お墓参りやお仏壇をきれいにしたり、彼岸会に参加します。地方によっていろいろでしょうが、仏壇に牡丹餅(秋はおはぎ)などを供えて迎えます。
春分・秋分の日は、戦前は「春季皇霊祭」「秋季皇霊祭」という名前で、歴代の天皇家の霊を祭る儀式が執り行われる日でした。戦後に改称されました。
日本のお彼岸の起源は諸説ありますが、承和7年(840年)に記された『日本後紀』に、ある僧侶が春秋2回法要を行っていたという記録が最古といわれています。 つまり、お彼岸の法要は平安時代から続く日本の慣習なのです。
「暑さ寒さも彼岸まで」というように、お彼岸という言葉は日常的にも使われます。お彼岸は"亡くなったご先祖様をご供養する仏教行事"といった印象があります。
春分の日と秋分の日には、太陽が真東から昇って真西へ沈みます。仏教の世界では「ご先祖様のいる彼岸は西に、私たちがいる此岸は東にある」とされているため、彼岸と此岸が最接近する春分の日と秋分の日は、ご先祖様へもっとも思いを伝えやすいと考えられているのです。
お彼岸の語源は、古代インドの言語であるサンスクリット「paramita(パーラミタ)」。中国語で「到彼岸(とうひがん)」と訳されたものが、やがて「彼岸」と呼ばれるようになりました。
インドや中国にはお彼岸の風習はありません。お彼岸は時代を超えて受け継がれてきた日本の風習です。
春と秋の2回。ご先祖様を偲び思いを深めてみたいと思います。
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・能登の大地震の救援金を寄付されたとのこと、良いことをされたと大変うれしく思いました。有意義な会の活動ですね。(Aさん)
・35周年の記念誌を読みました。
皆さんの介護体験の記事を読み、介護で悩むのは自分だけではなかったと思いました。
同時に知らなかったこと、気づかなかったことも沢山あり、これからいろいろ学んでいきたいと思っています。(Bさん)
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草木の新芽が萌え出ずる頃となり、先日庭にフキノトウを見つけました。春はもうすぐそこまで来ていますね。
早いものでもう3月、年度末になりました。来年度はもっと皆様とお目にかかれることを楽しみにしています。
寒暖定まらぬ時期ですのでどうぞご自愛くださいませ。a.y
☆会報へのご意見、ご要望は下記の発行者、編集担当までお知らせ下さい。
発行者:かまくらりんどうの会 代 表:渡邊武二 TEL45-6307
編集・印刷:菅井TEL46-5369 山際 TEL24-8765
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